ビビンバ〜すのイルネス〜

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翔太side



エレベーターに閉じ込められて、大分時間が経ってきたころ、




深「しょっ．．．た」

「ん？どうした？」


深「はらっ．．．いたっ」


「はら．．．お腹痛いのか？」






頷きながらふっかの顔がしかめてるのに気がつく。




「もう少しで動くと思うから、もうちょっと我慢な」

深「ふぅっ．．．はぁ、ふくろっはぁふぅっ」

「ほらっ．．．これマジで大丈夫かよっ」






腹が痛いって言ったり、吐くって言ったり。

なのに、さっきから全く水分も取ってない。



熱も上がってきたのか、ほんのり頬が赤い。

目の前で苦しんでるのに、全く何の力にもなってあげられない自分に

すごい腹が立った。





ガコンッ
「うわっ！」




急に、何か傾いた感じがして、恐怖と不安でいっぱいになってたら、




マ「大丈夫ですかっ！？」

「マネージャー．．．」

マ「お二人がエレベーターの中で閉じ込められてるって報告を受けて！

大丈夫ですか！？」





扉が開いて、目の前にはマネージャーがいた。




あっ、．．．助かったんだ。





そう理解するまでに、そう時間はかからなかった。





マ「深澤さん！？

どうしたんですか？」




マネの一言で、一気に現実に引き戻された。





「あっ！ふっか、吐き気と腹痛がすごくて！

あと、熱も微熱だとは思うけどあるし、閉じ込められてる中で吐いて」




助かった安堵感と、ふっかをどうにかしないとっていう焦りから

もう自分が何を言ってるか分からない。






グイッ
深「はぁ、はぁしょっ．．．」

「ふっか？」




俺の服の裾を引っ張ってきたのは、ふっかで







深「はらっ．．．はぁいたっいハァハァ

といれっ．．．はぁはぁふぅ」


「ちょっ、我慢して。

立てるか？よいしょっ」


マ「こっちにトイレあります！」




さすがに俺もまだ照じゃねえから、ふっかを抱き上げるなんて無理で。

ふっかの体を支えながら、トイレに運ぶ。





個室に入ったふっかだけど、鍵を閉める余裕もなく、

そのまま入っていった。






マ「僕、すぐに出られるように車の準備と病院にも連絡しておきますね」


「お願いします」





マネージャーが席を立ってる間も、俺はトイレの外の廊下で、

ふっかが出てくるのを待った。

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