Orangeのままに【8】

・（分かってもらうこと続き） ページ1

深澤side




ス「えー、次にステージのライトについてなんですけど」





打合せが始まってから2時間弱。

どんどん話が進んでいく。


そりゃ、そうだよな。

こんなの飲み込みよくいかないといつまで経っても終わらないしな。






照「メインステージにあるスモークなんですけど、」

ガタンッ！




照が話してた時に、隣から鈍い音が聞こえて、

見てみると、俺の隣に座っていた康二が、

机に突っ伏して眠ってしまってた。





阿「寝ちゃったか」

蓮「俺運びますね」

「すみません、急に。

打合せ止めてしまって」



ス「大丈夫だよ。そこのソファーに寝かせてあげて。

時間もあれだし進めておいてもいいかな？」


「はい、お願いします」







長い間付き合いのあるスタッフさんがいてくれて、

めめが康二のことを抱き上げて、ソファーに寝かせる。




そんな時、




新ス「いいっすよね。自分たちのコンサートなのに。

自覚っていうものがないんですか？」





新人のスタッフさんであろう若い男性の方が

俺らに聞こえるくらい声を張って罵ってきた。





阿「すみません。でも、向井も悪気があってやってるわけではないので、

その辺を理解していただけると嬉しいのですが」


新ス「関係ないじゃないですか。

だって、自分たちのコンサートでしょ？

それなのに、寝ちゃうってどうかしてますよ、神経」




この人だって悪気があっていってるわけじゃない。

康二のことをまだ分かってないだけ。

それは分かるんだけど、やっぱりメンバーのことを悪く言われると心地はもちろんよくない。


でも、ここで色々言っても康二の為にならないからって我慢してたら、









ラ「そんな言い方ないと思います」




うちの最年少が声を上げた。

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