ビビンバ〜すのイルネス〜【7】

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阿部side




「ふっか！


めめは！？」





事態がひと段落して、俺らも遅れて二人と合流した。




深「今ね、ICUにいるよ。

発作がさ、結構出かかったみたいで、もうちょっと遅れてたら危なかったって」





そういわれて、心臓がドキッとした。

やっぱり、危なかったんだっていう思いが高くなって、あの犯人への怒りも沸き立つ。





深「もう命に別状はないんだけどさ、

酸素濃度がまだ低いからって一晩はICUだって」


康「でも、もう大丈夫なんよな？」


深「うん。もうそろそろ目も覚めるだろうって」




その言葉を聞いた瞬間、一瞬にして安堵感が高くなって膝がプルプルしてきた。







阿「あれ？翔太は？」




一緒に付き添っていたはずの翔太の姿が見えない。






深「一時さ、二人にしてあげて」





そういわれて、ふっかが目をやる方向に俺らも目をやると、

ICUの中で眠る目黒と、その横に座る翔太がいた。





佐「翔太、大丈夫そう？」

深「目黒が目を覚ましさえすればもう大丈夫だと思うんだけどねぇ。

今は何とも。


やっぱり喧嘩した張本人だからねぇ」






そりゃそうだよね。

もし喧嘩しなかったら、とかそういうこと考えちゃうのは必然なんだろうな。





佐「早く仲直りしろぉー」



佐久間がそう、ボイストーンで念力を送るみたいに言った。






そうだね。


早く仲直りしてほしいね。

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