佐久間の色の明日【9】

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宮田side




佐「ごめんなさっ．．．宮田君


おれっ、．．．そのっ」



「いや、俺こそごめんね。

急に来ちゃって」






俺の目の前にいる佐久間は、いつもみたいな元気がなくて、

すげー小さく見える。






それに、腕にはなぜか赤くなってて、

所々黒ずんだような跡まで。






佐久間がストーカー被害に遭ったことは、

ふっかから教えてもらって。


それで、今仕事を休んでることも、対人恐怖症になってることも、

Snow Manのメンバーからキスマイの全員に伝えられてる。



でも、まさかここまで酷いなんて思ってもなくて。

インターホンに恐怖を覚えるってどんだけだよ。






「照、ちょっといい？」

照「あっ、はい」






照を佐久間の耳に入らないように、外に連れ出した。







「佐久間、どんな感じなの？」


照「前もお話ししましたけど、対人恐怖症になってます。

俺たちメンバー以外には、ほとんど心を開かなくなって。

俺たちでも、佐久間には慎重で。

急に触れたり、大きな声を出すと、ストーカーされてた時のことを思い出して、

パニックを起こすし、


そうじゃなくても、ふとした行動も佐久間には、思い出す種になりかねないんです」







そこまで、．．．





「佐久間の腕、赤かったのは？



それも、なんかある？」




照「




＿＿＿＿自傷行為ってやつです」






自傷行為．．．。






照「ほぼ毎日、目を離した隙に、自分の腕を搔きむしったり、

つねったり、嚙んだり。


だから、佐久間からは一時も目を離せないんです。



そうじゃなくても、一人にできないんです。

前に、一人にしちゃったときがあって。


気が付いた時には、恐怖のショックで、気絶してて。

寝る時も、誰かと一緒にいることが多くて」





照の口からきいたことは、本当にこれが現実で、

俺の目の前にいるのは、本当に佐久間なのか疑いたくなるものだった。






「そっか。


俺たちも力になってあげたいんだけど、

そう軽々口にできることじゃないし。



正直、今日ここに来るのも気が引けたんだよ。

タマにもめちゃくちゃ止められてさ。


でも、やっぱり佐久間は俺の弟みたいなもんだし、


俺じゃ何の役にも立てないかもしれないけど、．．．」




照「いや、来てくれて正直嬉しいです。

前に、マネージャーが来たことがあったんですけど、

その時、パニック起こしちゃって。

ガチで、メンバー以外はダメだと思ってたので」

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