佐久間の色の明日【9】

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目黒side


深「蜂毒アレルギーですか？」





佐久間君の処置が終わって、病室に運ばれた後

俺たちは医者に個室に呼ばれた。





医「はい。

おそらく外にいたときに蜂に刺されてアレルギー症状を起こしたものとみられます。


それも、佐久間さんの場合蜂毒に対するアレルギー症状がとても激しくて。

それで、アナフィラキシーを起こしたのだと」




「佐久間君は、大丈夫なんですか？」



医「きちんと処置も行いましたので、大丈夫ですよ。

しかし、皆さんも目の前で見ていたのでご理解の上だと思いますが、

アナフィラキシーというのは、急に症状が悪化することが多いです。


実際、佐久間さんもおそらく発症してから数十分で症状が出たものと思われますし」






確かに、俺らが気付いた時には、

佐久間君、ものすごいしんどそうにしてた。




照「あの、もし同じことが起きたときはどう対処したらいいんでしょうか？」



医「すぐに病院に連れてきていただけることが最善ですが、

それまでに急変することが多いので、今後はエピペンを常備するようにお願いします。

エピペンの使い方は＿＿＿＿」







医者にエピペンの使い方を教わって、佐久間君の病室に向かう。





照「とりあえず、今日は入院みたいだし、

明日俺ら仕事で泊まることは難しいからさ、

ふっかと目黒、頼んでもいい？」







確かに、明日オフなのは俺とふっかさん。





深「分かった。


あっ、阿部ちゃん。

阿部ちゃん明日仕事お昼からだよね？

申し訳ないんだけど、佐久間の着替え持って着てくんね？

これ、佐久間の家の鍵だから」



阿「分かった。じゃあ、明日仕事行く前に寄るね」







そういって、ほかの6人は家に帰っていった。






深「めめも帰ってもよかったのに。


久しぶりのオフだろ？

ここ最近ずっと忙しかったのに」




「いや、このまま帰ったほうが全然休めそうにないから」






どうせ、このままふっかさんに頼んで帰っても

佐久間君のことが気になって睡眠不足になりそう。






深「にしても蜂毒なんてな」


「確かに、何かに刺されたって言ってたもんな」


深「まさか、蜂に刺されてたなんてな。

こいつも鈍感だよな」





寝てる佐久間君のそばに腰かけて、2人で話す。





「でも、無事でよかった」





佐久間君の落ち着いて寝る顔を見て心底そう思った。

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