佐久間の色の明日【9】

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目黒side






「佐久間君、また呼吸が早くなってるよ。


ゆーっくり吐いて、落ち着いて」







さすがにあのまま続行することはできないから、

一旦リハを中止して、楽屋に帰って来たんだけど、


楽屋に帰ってきてからも、過呼吸になったり落ち着いたりを繰り返してる。





おかげで、体がしんどくて自分の体を自分で支えられなくなってるし、

汗をかきすぎて、おでこに汗がこびりついてる。





佐「ごめっハァハァッ．．．リハッハァゲホッ俺がっハァハァッ」


翔「今はそんなこと考えなくていいから。

ほら、汗すごいぞ」





そう言ってしょっぴーが、近くにあったタオルで佐久間君の汗を拭いていく。













佐「はぁっ、おれっ．．．ハァハァッおいてっ

いかなっで．．．あきれっヒュッハァハァッ．．．ないでっ」






少し落ち着いてきたころに佐久間君の口から出てきた言葉に驚いた。





「呆れたりしないよ。

おいても行かないよ。どうしたの？佐久間君」



佐「みんながっ、おれにっはぁはぁ．．．あきれてっ

もういらないってっハァッ．．．ハァッ」



康「そんなことするわけないやん！

なんでそんなことせなあかんねん！」





照「夢かなんかで見たのか？」






そういうと、小さく頷いた。





「そんなことしないよ。

佐久間君が今回担当した歌詞は俺たちの中でも一番の最難関だって、

レコーディングするときに言われてたじゃん。

だから、誰も責めたりなんてしないって」



佐「でもっ、．．．俺ハァッ．．．2回も失敗してっ」








翔「そしたら、俺なんてもう舞台に立つ資格すらないじゃねえか」




しょっぴーが、佐久間君の前に立って睨みつけるように

佐久間君を見る。

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