佐久間の色の明日【8】 (ページ4)

今日:14 hit、昨日:33 hit、合計:110,562 hit

・ページ4

康二side

「しょっぴーもお疲れさん。あとは俺らに任せてや！」

夜中にふっかさんから連絡が来て、さっくんの看病のために家にお邪魔してる。

さっくん家から遠い阿部ちゃんはまだ来てへんのやけどな。

「さっくん、だいぶ辛そうやな」

翔「朝なのに38度切ってないからな。

夜にまた上がるって考えたら高いよな」

ホンマ辛そうに寝てるから、俺までしんどくなりそうやわ。

「しょっぴーも無理せんといてな。

ふっかさんにはメールしといたけど、ホンマ体が資本やで」

翔「それそのまま佐久間に言ってやって。

お前が元気じゃないとグループはどうすんだって。

じゃあ、行ってきます」

「いってらっしゃい！」

しょっぴーを送り出して、佐久間君の寝室に改めて向かう。

「ホンマしんどそうやな．．．

早く良くなってな」

この時期にインフルなんてホンマしんどいよな。

「ご飯食べるかな？」

もうすぐお昼やし、朝から何も食べてないからとりあえず何か食べさせんとな。

さっくんのご飯作ってる間に阿部ちゃんも来てくれて、

今は阿部ちゃんがさっくんのこと看てくれてる。

コンコン)
「阿部ちゃん、さっくんのご飯できた」

阿「ありがとう、康二。

トントン)佐久間、おはよう。起きれそう？」

阿部ちゃんが優しくさっくんのことを起こす。

佐「あべ．．．ちゃケホッケホッ．．．こうじも？」

阿「おはよう、ご飯食べれそう？」

佐「なんでいるのぉ？」

「ふっかさんたちから連絡もらったんよ。

インフルって聞いたから」

そういうと一気に申し訳ない顔になるさっくん。

佐「なんで来たの？」

阿「なんでって、心配だから」

佐「俺、インフルだよ」

阿「知ってる」

佐「移るかもしれないんだよ」

阿「知ってる」

佐「だったらなんで来たの．．．かえってよ」

いつもならさっくんが絶対に口にしない言葉を阿部ちゃんに容赦なくぶつけていく。

阿「そうやって、ふっかと翔太にも言ったの？」

佐「．．．だったらなに？」

阿「それで、2人が傷ついたかもしれないよ」

佐「．．．いいもん。

移って、しんどいってなるのは佐久間さんが嫌．．．」

阿「それ、俺らもそう思ってるけど」

なんやろ？

この2人の距離。

そりゃあ、誰もこの間に入れんわ。