佐久間の色の明日【8】 (ページ3)

今日:7 hit、昨日:54 hit、合計:110,312 hit

・ページ3

渡辺side

医「インフルエンザですね。A型なので、高熱が続くと思います。

解熱剤を出しとくので、38度以上の高熱が出た時は服用させてください。

あと、お仕事は熱が下がってから1週間はお休みしてください」

やっぱり、インフルエンザだった。

それもしんどいA型。

今は、高熱すぎるから点滴を打ってもらってぐっすり寝てる。

ガラッ
「ふっかどう？」

深「うん、だいぶん落ち着いたみたい。

ただ、また高熱になると思うからって」

個室で眠ってる佐久間。

さっきよりも、だいぶんマシな顔で眠ってる。

「この分じゃ明日も熱下がんないだろうな」

深「明日は、康二と阿部が休みって言ってたから2人に連絡は入れてる」

「そっか、じゃあとりあえずは安心だな」

さすがにもう夜中だし、俺も眠い。

明日は昼から仕事だけど、ふっかは朝から生放送。

よく看病しに来たよな。

「ふっか、先に帰るか？明日も朝早いだろ？」

深「まぁ、佐久間の家から直行すれば行ける。

明日生放送終わったら、そのあとは雑誌の仕事だけだし余裕」

いや、だいぶ忙しいけど？

深「それよりも、佐久間の仕事どうしようか。

とりあえず、明日の仕事は前もって言ってるからいいんだけど、

1週間っていうのはまだ言ってないからな。

こいつ、結構仕事持ってただろ？」

俺たちの仕事内容は、毎月全員が見れるように連絡が来るけど、

確かに佐久間の仕事結構ハードだったな。

朝の情報番組、声優、雑誌、インタビュー、バラエティー番組、ラジオ

その他もろもろ引っ切り無しだったな。

「とりあえず、俺らで代打が務まるものはそうしてもらおう。

で、声優の仕事とかはマネに行って日程ずらしてもらうしかねえな。

元々多忙で撮り溜めは結構してるらしいから、何とかなるとは思うし」

深「そうだな。後でマネに言っとくわ」

「いや、俺がっ」

深「どうせあと数時間後には仕事で会うし、そのついで」

この人、優しいって言うかおせっかいっていうか。

良い人なんだよな。

だから、いろんな人に愛されてるんだと思う。

深「佐久間、点滴終わったし帰るぞ」

熱が高いからおんぶして帰ってもよかったんだけど、

さすがに大人がおんぶされてんの見るのは恥ずかしいだろうからって、

起こしてまた家に戻る。