佐久間の色の明日【8】 (ページ1)

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遅れてやってきたイヤイヤ期（続き）ページ1

渡辺side

佐「いたいっ．．．しんどっハァケホッケホッ」

「痛いな、ここか？サスサス)」

またしんどくて目が覚めた佐久間。

ここまで弱くなってる佐久間なんて俺も見たことないから正直焦ってる。

というか、冷静に佐久間と話そうと頑張るのに必死。

佐「ハァッしょった．．．」

「ん？どうした？ここじゃなかったか？」

佐「遅くならないうちにハァハァかえって．．．いいよケホッケホッ」

は！？

そう言いたくなった気持ちは必死に堪えた。

たぶん、佐久間の今浮かぶ最高の気遣いなんだろうし。

「はいはい。じゃあ、今はちゃんと休んでください」

佐「んっ．．．ハァフッ．．．ハァハァッ」

そういうと瞼を閉じて寝息を立て始めた。

帰る気なんてさらさらない。

てか、こんな病人置いて帰れるほど俺も強くはない。

でも、ここでそんなこと言ったらせっかくの佐久間の優しさが台無しになる。

今だって、眠ってるはずなのに痛い痛いって寝言かのようにうわ言繰り返してる。

そんな奴のことほおっては置けない。

コンコン

深「うどんできたけど、佐久間起きれるかな？」

ふっかがご飯を作ってくれて持ってきてくれた。

ここで料理が上手な涼太とか、康二がいてくれればよかったんだけど、

2人とも仕事あるだろうからって、まぁなんとも悲惨な2人なんだけど。

それでも、ふっかが頑張ってくれたおかげもあってかめちゃくちゃ美味そう。

「待って、起こすわ。

佐久間、ご飯できたけど、食べれそうか？」

佐「んっ．．．ごぉはん？」

「ふっかがうどん作ってくれたけど、食欲ある？」

寝起きでフワフワしてる佐久間。

まだ頭も起きてないのか、思考が停止してるのがよくわかる。

「無理か？」

佐「．．．フルフル)食べる」

そう言うと、箸をもっておもむろに食べていく。

いつもの佐久間の豪快な食べ方とはいかないけど、ゆっくりゆっくり食べていく。

佐「っも．．．むりっハァハァッ」

3分の1食べたところでストップした。

深「ん。よく食べたな」

佐「ハァハァっ寝たいっ．．．痛い．．．ゴホッ」

深「うん、横なろうな。

翔太、看病変るよ。

ちょっと休んどきな」

ふっかが佐久間のことを介抱していく。

「じゃあ、お言葉に甘えて。

あっ、この食器は下げとくな」

食べ終わった食器を持って部屋を出た。