阿部side ページ9
医「精神的に不安定になっているのが原因だと思います。
しかし、まだ目が覚めて直後なので、
あまり無理させないでくださいね」
阿「すみません．．．」
ナースコールを押すと、また看護師さんとお医者さんが来てくれた。
めめは今、精神安定剤を投与してもらってぐっすり眠ってる。
医「それでは、私たちはこれで」
そういって、また部屋には俺たちだけになった。
阿「ごめっ．．．俺があんなこと言ったから」
翔「いや、俺も便乗したわけだし。
阿部だけが悪いわけじゃない」
舘「それよりも目黒が言ってたことが本当なら、
早く警察に言った方がいいんじゃ」
確かに。
もし、2人が誘拐されてるなら、一刻の猶予も争う。
閉じ込められている場所や2人の状態。
それに、その環境がどうなのかも掴めない。
今は、夏。
暑さが心配。
熱中症とか、脱水症とか。
prurururu．．．
深「誰のスマホ？」
静かな病室に、着信音が鳴り響く。
照「あっ、俺。
．．．誰だ？」
照の携帯をのぞき込むと
『非通知』
の文字。
阿「とりあえず出たら？」
照「あっ．．．あぁ」
そういって、照がスマホを取る。
照「もしもし．．．」
どんどん照の顔つきが険しくなっていくのが分かる。
照「お前はだれだっ！」
ついに叫び始めた。
深「照、
．．．スピーカーにして」
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作者名：shin_chan
| 作成日時：2022年8月2日 23時
