目黒side ページ8
目が覚めると、
白い天井、ツンと鼻を突く消毒のにおい
リズムよくなる機械の音
そして、
メンバー．．．
深「目黒？分かるか？」
蓮「ふっか．．．さん」
そういうと、安堵した表情を見せたふっかさん。
阿「ナースコール押そう」
阿部ちゃんが押したナースコールで
看護師さんやら医者が来たけど、
軽く診られただけで、「もう大丈夫」って言って出ていった。
照「俺、康二と翔太呼んでくる」
そういって、岩本君が出ていった。
深「しんどいところないか？」
蓮「だいじょうぶっす．．．すみません
俺、昨日．．．えっと」
何か忘れてるような、
すごい大事な記憶を。
阿「昨日、仕事の帰りなんかあった？
ごめん、こんなこと目を覚ましてすぐに聞くべきことじゃないのは分かってるけど。
さすがに、めめが倒れてるの見るとね．．．」
そういって、暗い表情を見せた阿部ちゃん。
昨日、．．．
ハッ！
ガラッ)
康「めめっ！」
蓮「ラウールっ！？佐久間君は！？」
康二としょっぴーが入ってきたことすらもわからないくらいに、
俺はふっかさんの肩を揺らす。
深「落ち着け、目黒」
蓮「らうっ、らうっ．．．おれっ
さくまくんもっ．．．」
俺があの時、ラウを助けれたら、
佐久間君まで巻き添えになんてっ．．．
やるせない気持ちばかりが脳裏をむしばむ。
翔「目黒、昨日のこと話せるか？」
しょっぴーが俺の後ろに立つ。
蓮「昨日、．．．帰り道帰ってたら、
黒いワゴン車が急に．．．俺らにっ襲い掛かって、
俺は殴られてっ、でもっ！
ラウールがっその間に車にっ．．．ハァッ
そしたら、ハァッ佐久間君も気絶させられてっハァッハァッ
おれっ何もできなくてっハァッ．．．おれっおれっ」
自分の呼吸がおかしくなるのが自分でもわかる。
酸素が入ってこなくて、
苦しくて。
でも、この苦しさは、
2人のことを考えればもっと苦しくなって、
深「目黒、ゆーっくり呼吸しようなー。
大丈夫、大丈夫だぞ〜。サスサス)」
蓮「ハァハァっ．．．ハァハァッハァッケホッヒュッ」
ふっかさんのにおいに包まれて、意識を落とした。
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作者名：shin_chan
| 作成日時：2022年8月2日 23時
