Super Moon～君へ紡ぐ奇跡～ (ページ6)

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佐久間side ページ6

？「イッタ！

お前．．．」

自分でも、もう終わりだって思った。

俺、殺される．．．？

佐「ゔっゔっ！．．．ゲホッゲホッ

ハァハァ．．．」

？「何にも分かってないな。

やっぱりお前馬鹿なのか？

身体で教えないといけないみたいだな！」

佐「ヴッ！ヴッ！．．．ハァハァやめっグッ．．．ゲホッ」

何度も何度も蹴られ殴られる。

痛みが恐怖へと変わっていく。

死ぬ恐怖よりももっと、怖いもの。

ラウールをこんな奴と一緒にしておくこと。

だから、俺は、

こんなところで．．．

佐「ハァハァッ．．．はぁゲホッゲホッ．．．」

？「今日はこれくらいにしとこうかね、佐久間君。

また明日、

君の大事な大事なラウール君

守れるといいね～」

そういうと、犯人の奴は扉の向こうに消えていく。

10分以上殴られた俺の身体は限界を超えていた。

身体の節々が痛みで動けやしない。

佐「ハァッ．．．ハァッ．．．」

明日もこんなことされるなんて、

このままじゃ俺、本当に．．．

でも、見上げた先に、ラウールがいて

そのラウールはまだ目が覚めていない。

いや、覚めてなくてよかった。

こんな無様な姿ラウールに見せたくない。

佐「らうっ．．．ごめっ」

こんな頼りない兄ちゃんでごめんな、ラウール。

俺は、そのまま意識を飛ばした。