深澤side ページ40
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阿「それで、結局ダメだったんだ」
深「．．．はい」
あれから、ラウールを寝かせようと頑張ったんだけど、
結局ダメだった。
起きてきた翔太に事情を聞けば、夜中にパニックになって余計に眠れなくなったらしい。
めめは、一晩中ラウールについててくれてたらしくて、寝不足になってるみたいだったから、まだ寝かせてる。
康「ラウール、朝ごはん食べれそう？」
ラ「．．．いらない」
照「でも、食べないと、流石にしんどいぞ？」
ラ「．．．お腹空いてない」
いつも誰よりも食べるラウールが、全く食欲すら湧かずに、
俺に寄りかかりながらぼーっとしてる。
翔「冷蔵庫の中にゼリーあるからそれ食べよっか。
佐久間は？
なんか食べれそうか？」
佐「たべる」
舘「じゃあ、ご飯作っちゃうね」
佐久間は一晩寝れば食欲も回復したみたいで安心した。
深「ラウール、眠い？
寝る？」
ラ「．．．寝れない」
瞼は下りかかってるのに、それでも眠ろうとしない。
阿「ふっか、ちょっといい？」
阿部に呼ばれて、翔太にラウールを任せる。
阿「ラウール、不眠症になってるかも。
ほら、先生も言ってたじゃん。
PTSDって」
そういわれて、なんとなく合致した。
阿「もしかしたら、あの時のことがフラッシュバックしちゃってるのかも」
深「今日、荷物取りに帰らせて、今日はラウールを康二の家に泊まらせようと思ってるんだけどさ。
俺もついていく予定だし、
ラウールの家に寄る前に、病院に連れて行くわ。
流石に、眠れないのは、ラウールが一番しんどいだろうし」
阿「うん。お願い」
康二の家では眠れるといいんだけどな。
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作者名：shin_chan
| 作成日時：2022年8月2日 23時
