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ラウールside ページ35

ラ「うわっ!しょっぴーの家だ!」


翔「おい、退院したてなんだからちゃんとおとなしくしとけ」

ラ「いやだ!

だってこうやってしょっぴーの家に来れるなんて次いつになるか分かんないでしょ?」






しょっぴーの家に入ると、本当にホテルみたいな家だった。


なんていうんだろ...こう、無駄がないっていうか、


無駄がなさすぎるっていうか。




ちょっと面白みに欠けるというか、






翔「誰が面白みに欠けるだ」


ラ「あれ?聞こえてました?

翔「がっつりな」





それは失礼ww






ガチャ

照「翔太、ベッド貸してくれてサンキュな」


翔「佐久間寝た?」

照「ぐっすり。やっぱりちょっと疲れてるっぽい」




佐久間君は、帰りの車の中で寝ちゃって、

そのまましょっぴーの家についても起きなくて、寝室に岩本君が連れて行ってくれた。






深「無理ねえよ。病院にいる時も何回もパニック起こしてたんだし。

ラウールも無理すんなよ。

元気なのはいいけど、ラウールだって佐久間と同じで心に傷負ってるんだから」




ラ「分かってるよ。

でも、俺は佐久間君に助けてもらってばっかだったし、

佐久間君のほうが俺なんかより心に傷負ってるんだもん。


あんな、いつも笑って笑わせてくれる佐久間君が、笑えなくなるくらい」








そういった瞬間に、部屋一帯が静寂に包みこまれた。




照「関係ねえから。


ラウールも佐久間も。

どっちが深いとか、そんなの関係ねえから」



ラ「そうだね。


でも、今は大丈夫だから。

とりあえず、今の俺の楽しみはこの貴重なしょっぴーの家を散策して大公開することだから」



翔「大公開ってどういうこと?」

ラ「ブログに...」

翔「マジでやめろ」


ラ「とりあえず、散策してきまーす」








そういって、この明るく振舞って部屋から出る。


この事件のせいでみんなにもう散々悲しい思いさせてるんだもん。

これ以上、悲しい思いしてほしくない。




俺の願い、受け止められなくてもいいから。

でも、...分かったふりしててよ。

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作者名:shin_chan | 作成日時:2022年8月2日 23時

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