深澤side ページ33
阿「どうだった?」
深「許可もらえた」
夕方にはメンバー集合して、
ラウールも夜には目が覚めて、夜ご飯を佐久間の病室でみんなで食べた。
ラウールがどうしても佐久間のところで食べたいって駄々こねたから、看護師さんに許可をもらって。
あれだけお昼大変だったのに、もう夜には食欲も戻って食膳に会ったご飯全部平らげてた。
佐久間は相変わらずで、半分のところでストップだったけど、
お昼よりかは食べてるらしくて少し安心した。
まあ、まだ目が覚めてから時間もそんな経ってないしな。
そのあと、2人をメンバーに託して、俺と阿部ちゃんで事務所に向かった。
それでマネージャー、事務所のお偉いさんとも話して、メンバー9人でシェアハウスをできるかどうか直談判しに行ってきた。
もちろん返しはYes。
2人のこともあってまだ犯人が捕まっていないこの状況が怖いからと、
相談したら事務所側がシェアハウスできるところを提供してくれるらしい。
もちろんラウールはまだ学生っていう身分だからこれから親御さんと話し合いにはなってくるけど、その許可が下りれば9人で住むことになる。
阿「でも、少し安心した」
深「えっ?」
帰り道久しぶりに2人で川沿いを歩く。
病院までの道のり。
歩いて30分くらいの道のりを2人で歩く。
阿「いや、佐久間もラウールもあのまま一人にするのは不安だったし、
それに、メンバーだって今回のことで不安になって心配してるのは目に見えてるじゃん。
まあ、俺も含めてだけど」
確かに、あの事件以来目黒や康二が不安定になって、
目に見えない形だとしても、ほかのメンバーだって不安定になってる。
2人につきっきりになって、話の中心にいつも2人の話題が出るのがその証拠なんだろうし。
阿「本当に、こんなことした犯人許さない」
深「ああ。最年少のラウール誘拐して、佐久間にあんな傷負わせて、
大事なアメンバーにあんな思いさせたんだからな」
考えれば考えるだけイライラが込み上げてくるけど、
今はとりあえず、目先のことにだけ集中するしかできない。
佐久間とラウールメンタルのこと。
今後の仕事のこと。
シェアハウスのこと。
やることは山積みだ。
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作者名:shin_chan | 作成日時:2022年8月2日 23時