岩本side ページ16
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照「あの、お話とは...」
滝沢君に呼ばれて俺だけ、事務所に来てる。
滝「あぁ、佐久間とラウールのことで話があってな」
今、警察に協力してもらって大捜索してもらってるけど、
なにもまだ情報が入ってきていない。
滝「今、警察の捜索が入ってることは知ってるな?」
照「はい」
滝「だが、まだ何もそれらしき状況は分かってない。
目黒は?大丈夫か?」
照「まだ、心の方が少しダメージがありますけど、
それ以外は大丈夫です。
とりあえず今日は、メンバーも精神的にきてるところがあるので、
ふっかの家で過ごそうかと。
その方が目黒も安心できるでしょうし」
滝「そうか、そうだな」
滝沢君の顔今まで見た中で一番凍り付いてる。
そりゃそうだ。
俺だって、こんな状況初めてだ。
ましてや、メンバーが誘拐だなんて。
滝「警察の話によれば、2人の体力はもって2日だそうだ。
その間に2人のことを見つけ出せなければ生存率は格段に落ちる。
今の時期的に、熱中症、脱水症、栄養失調...そういうのがあるらしくてな。
一刻を争うらしい」
そういわれた瞬間、背中に嫌な汗が流れていく。
もって
___2日だって。
滝沢君の話が左から右に流れていく。
なんでなんでって頭を駆け回る。
滝「っと...いわ...っと...いわもと...岩本!
おい!岩本!
照!!!」
ハッ
俺が放心していて、
気が付くと、滝沢君が俺の前に立って肩を揺らしていた。
照「すみません...リーダーの俺が...」
滝「とりあえず、座れ」
近くのソファーに座らされる。
滝「リーダーとか、責任とか
お前が一人でこのグループ抱える必要はないんだからな。
持てない荷物は、メンバーに分けろ。
それこそお前には、適任者がいるだろ?
ずっとお前の隣で、お前と苦楽を一番共にした
お前のよき理解者が」
俺の、理解者...
優しすぎるくらい優しくて、いつもフワフワしてるけど、
俺のすべてを理解してくれる最高のパートナー
それが、最年長のアイツだ。
滝「メンバーっていうのは、飾りじゃねえぞ。
それをお前らは一番知ってる。
だから、お前らをデビューさせたんじゃないか?」
照「はい」
大丈夫だ。
あの2人のことも絶対に、俺たちが助ける。
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作者名:shin_chan | 作成日時:2022年8月2日 23時