佐久間の色の明日 (ページ9)

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佐久間side

深「ほら、もう寝ろ」

ご飯を食べて、薬も飲んだら、強制送還。

「えー、まだ眠くないよ」

深「病人は寝るのが仕事」

えー、でも、一人で寝るのはな．．．。

「じゃあ、一緒に寝ようよ」

深「お前、熱で頭バグっただろ？」

「失礼なっケホッケホッ」

深「ほら、病人が無理しない。サスサス)」

さっきよりは、マシになったとはいえ、まだ熱あるこの身体。

すぐに体力なんてもんは奪われて行く。

深「はい。ちゃんと布団かぶって」

「帰る？」

深「帰んないから。

俺も、流石にここまで悪化した佐久間置いて帰るのは心配だからいてやるよ」

そう言って、ベッドの脇に腰かけてくれた。

「ふっか．．．ありがとね」

深「ん？いいよ。

お前のピンチの時は、俺が駆(か)けつけてやるから」

「カッコいい」

深「うるさい！」

「でもさ、顔が小さい俺でも流石に子供用の冷えピタは小さいよ。

てかこれ、赤ちゃん用でしょ？このキャラクター的に」

だってこれ、赤ちゃんのヒーローじゃん。

深「可愛いだろ？

あとで、写真に撮ってブログにあげようか？」

「それはダメ」

でも、こういう関係性になれるまで俺らも色々あったんだよな。

だからこそ、信頼してる。

俺ら、ちょっと強がっちゃうのが難点だけどさ。

大丈夫。

俺らはもう、一人じゃないもん。

end