永遠を誓おう。 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:2,432 hit

☆1 ページ2

.

『一目惚れしました。
付き合ってください。』

「え.......」

いきなりのことに困惑した。

だって、顔も名前も知らない男の子が突然告白してきたからだ。

少し大人びている彼は、近くの高校の制服を着ているから高校生なんだろう。

ちらっと彼の後ろを見れば、数人の男子高校生がこそこそと隠れるようにこちらを見ていて。

___あぁ。そういうことか。

『...すみません。いきなり何なんだってかんじですよね。
......今の忘れてください。』

なかなか返事をしない私に、彼は諦めたような表情を浮かべていた。

反対に、後ろにいる集団は面白そうに笑っていて。

「待って...！
いいよ、付き合おっか」

友達の群れに戻ろうとする彼の腕を掴んで引き止めれば、彼は驚いていた。

初対面の人に告白をしてOKなんか貰えるわけがないから、驚くのはまあ当然だろうけど。

『え、えっと...よろしくお願いします...？』

ほら。

彼も困惑してる。

でも、ムカついたから。

嘘告の、罰ゲームのターゲットにされたの。

「うん、よろしくね」

こうして私と彼の不思議な関係が始まった。

.