20 本貸し屋 ページ20
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「買い出し上手くいったか?」
「あぁ、はい!!
新しいお友達もできましたよ」
「良かったな。
あ、パン買ってきた?」
「残念ながら...荷物が重くて帰ってきちゃいました。
ユンギさんのお友達のパン屋さん行ってみたかったのになあ...」
今日行くはずだったパン屋は、ユンギさんのお友達のしているところ。
ユンギさんに地図まで書いてもらったんだけど...
「そりゃあ良かった」
「え?」
「パン屋が友達だから...
ちょっとお裾分けで持ってきたよ」
えくぼを出し、唇をきゅっとして笑うナムジュンさん。
「えええ!有難うございます!!?」
「バケットなんだけど、良かった?」
「勿論勿論...!
うわあ、有難うございます!!」
なんて気の利く方だろう!
素晴らしいなあ、本当に...
「そう言えばユンギヒョン。
前に貸した本が帰ってきてませんけど?」
「本?」
「ナムジュナ、本貸し屋してんの」
へえ...そうだったんだなあ。
だからちょっと頭良さそうな雰囲気が...
というかユンギさんどんな本借りたんだろ。
「あー...どこ行ったかな」
「ユンギヒョン、?」
「ちょっと探してくるわ」
と言いながら二階に上がっていくユンギさん。
あれ、営業中...
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作者名:しゅほ | 作成日時:2019年5月1日 2時