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2 好みの味で ページ2
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｢ジャム何にしましょう｣
｢俺は...ブルーベリー｣
｢じゃあ私は全部かけちゃお｣
まずは最初にベリーをかける。
クレープは薄い分沢山焼いたから、何種類か味わえる。
｢美味しい｣
｢良かったです
あ、ピスタチオかけたら美味しいかも｣
｢！......食べたい｣
｢ふふ、分かりました。取ってきますね〜｣
ユンギさんはあんな顔してて意外と甘いもの好きなんだ。
だから、私も作りがいがある。
調理棚の中から、1つの瓶を取り出す。
｢あ、これクルミだ｣
｢それの隣の方｣
｢これか!｣
皮も綺麗に取られたピスタチオを適当に紙ナプキンに包み、席に戻る。
｢お好きなだけかけて下さい｣
ユンギさんはひとつまみだけクレープにかけ、1枚を一口で食べる。
もぐもぐと動かす小さな口が私の店長ながらにして可愛いな、と思う。
｢美味しい｣
｢これメニュー化しましょうよ!｣
｢ん、良いかも｣
席から1番よく見えるところに設置された黒板に、"フルーツクレープ"と書き加える。
...加えると言っても、コーヒーとチーズケーキとしか書かれてなかったんだけど。
｢これで良し！｣
その声と共に、入店を合図する小さな鐘の音が鳴った。
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作者名：しゅほ | 作成日時：2019年5月1日 2時
