episode4 ページ5
貴女side
困惑している彼を見て
かわいいと思ったが
速く湯船から出さないと殺されそうだ…
だが、その前に…
タオル持ってこないと!
貴女「ジンさん…」
ジン「……っ」
貴女「ちょい待ってください!!」
急いでタオルを取り、身にまといながら
湯船に浸かっている彼のもとに行く
貴女「ジンさん…えっと手…」
そう言いながら差し伸べた手を
無言で握り締めながら、彼はこう言った
ジン「お前…間抜けだな…」
貴女「え…?」
腕が引っ張られ…っ!!
貴女「うわっ!!」
彼の懐に引き寄せられた
ザブンッーー…
以前、お皿を割った時
浴槽に張ってあった水に頭を突っ込まれて
溺れかけた…溺死寸前だったと思う
あれ以来、私の中で
身体にどんな傷が増えても、できても
耐えればなんとかなるって考えだった
息が、酸素が吸えない
どうしようもなく苦しい…だから
『水』はダメなんだ
ジン「お前、油断し過ぎだ…おいっ?」
貴女「はぁ…はぁ…」
発作が止まらない
息が苦しい…
『水』は息できないから
嫌だ…怖い…
あの時の溺れかけたトラウマが蘇る
ジン「おいっ!!」
貴女「はぁ…はぁ…」
ジン「チッ…ゆっくり息を吸え…」
優しく抱きしめて
大きい胸に引き寄せてくれた
彼の側はやっぱり安心する…
貴女「……はぁ……はぁ…」
ジン「そうだ、ゆっくり吸って吐け……」
貴女「はぁ…すいません…もう、大丈夫です」
ジン「全くだ…まさか、発作を起こすとは思わなかったがな…」
貴女「だいぶ落ち着きました……あっ!!」
今の私…タオル一枚の状態だし…
それに
彼の身体に…む、胸に引き寄せられたせいで
ち、近い…
ジン「うるせぇ…」
貴女「は、はは、破廉恥!!」
ジン「は?」
貴女「ジンさんは、恥ずかしいことを平気でするので…は、破廉恥ですよ!!」
ジン「お前なぁ…」
貴女「それに、なんでお風呂場の中に入ってきたんですか?急だったのでつい投げ飛ばしちゃいましたけど…」
まさか…ジンさんに限ってしないと思うが
貴女「の、覗きですか?」
ジン「頭に鉛玉を撃ち込むぞ」
貴女「違いますよね、すみません」
ジン「お前が…いきなり風呂場でデカい声をあげたからだろ」
貴女「心配してくれたんですか?」
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蒼鳥華香(プロフ) - socoさん» ありがとうございます笑頑張りますね笑笑 (9月28日 1時) (レス) id: 507a40ec7e (このIDを非表示/違反報告)
soco(プロフ) - シティーハンタ〇は面白いですwwwこの小説とても面白いので続き楽しみにしています! (9月27日 23時) (レス) @page2 id: 77539e2974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼鳥華香 | 作成日時:2023年9月25日 1時