episode26 ページ27
貴女side
貴女「そう…ですか…」
自分で聞いといて恥ずかしくなる
貴女「じゃあ、それで私に服を…その…用意してくれたんですか？」
ジン「まあな…」
貴女「でも…この服、私にはやっぱり合わないと思うんですけど…」
ジン「そんなに嫌なのか…」
あなたが選んでくれたんだ…
嫌じゃない…嫌なわけない…
でも、こんなスカート？とか履いたことないし
こういう服はかわいい人が着るもので
自分には無縁だとずっと思っていた
こんなおしゃれな服なんて
今まで袖を通したことなかった…
小さい頃から憧れていて
でも、この傷だらけの身体では着れないと…
憧れを抱いてはいけないものだと
自分に言い聞かせていたからだ
貴女「嫌ではないです…ただ、私が着てもいいものなのかと思って…」
ジン「あぁ？別にいいだろ…」
大したことじゃない…
でも、彼のその一言は
今の私には自縛を解いてくれる
魔法のように感じる…
貴女「そっかぁ……っ、そうですよね！！」
信号が変わり
一瞬、時間が止まる
運転席にいた彼と目が合った…
ジン「俺がお前のために選んだもんだ…」
彼の手が私の頬に触れる
貴女「……っ」
あぁ…この体温だ…
私の好きな体温…
ジン「言わせてもらうが、お前がお前自身のことを卑屈に感じようが…否定しようが…俺には関係ないことだ…」
信号が青に変わり
彼の手はゆっくりと離れていく
ジン「ただ、俺は…俺の惚れた女のことを侮辱したり…否定するのは相手が誰だろうと許さねぇ…」
彼の横顔を見つめる
ジン「それが例えお前自身であったとしても…俺がそれを許さねぇ…」
そう言った彼と
目が合った…
この人は本当に…
貴女「ジンさん…」
ジン「なんだ」
貴女「好き…大好きです…」
愛おしい私の『死神』
私はいつもあなたに救われてばかりで
たくさんのものを貰ってばっかり…
満たされることのなかった私の両手は
あなたからの『愛』で
塞がってしまった…
私はあなたに何ができるのかな…
貴女「あなたが大好きです…」
ただ…ひたすらに
彼への気持ちを
素直に伝えることしか
今の私にできることはこれしかなかった
『ありがとう…愛おしい…私の死神』
続く
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蒼鳥華香(プロフ) - socoさん» ありがとうございます笑頑張りますね笑笑 (9月28日 1時) (
レス) id: 507a40ec7e (このIDを非表示/違反報告)
soco(プロフ) - シティーハンタ〇は面白いですwwwこの小説とても面白いので続き楽しみにしています！ (9月27日 23時) (レス) @page2 id: 77539e2974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鳥華香 | 作成日時：2023年9月25日 1時
