黒い死神と傷だらけの天使 season2【ジン】

episode24 ページ25

貴女side




帰宅して、すぐにシャワーを浴びた後




ベッドの上に転がった




貴女「眠れない…」




そういえば、バーボンさんから受け取った中身




みてなかったな…




貴女「…試着してみるか」




服を広げた瞬間、息を呑んだ




貴女「なんだこれは…」




黒いワイシャツ？に




エリマキトカゲが




身を守るためにひろげるヒダみたいなのが




胸元に付いている…




しかも、この黒いズボンはなんか…




ふくらはぎのところが細い感じの…




こんなパツパツだと




大根足感が半端ないな…




いいのか…これ、今の人ってこういうの履くの？




分からない…が、もう考えるのも大変だし…




貴女「まぁ、大丈夫だろ！！」




試着した服を脱いで寝ることにした




貴女「明日の私に任せよう！」




ーー




「……い、……おい」




貴女「ん…誰？……眠い…」




聞き覚えのある声




「おい、起きろ」




ゆっくりと体を起こし、ぼやける視界の中




目を擦りながらも




段々と視界が鮮明になってくると同時に




見覚えのある人の顔が見える




貴女「ぬぁあぁあ！ジンさん！？」




つい叫んでしまった




貴女「え、今何時ですか？」




ジン「俺を待たせるとはいい度胸してるな…」




てことは11時過ぎてますよね…





貴女「ご、ごめんなさい！支度するんで10分待って下さい！！」




ジン「3分で済ませろ…」




貴女「りょ、了解です！！」




速攻で着替えて彼の元に駆け寄る




貴女「お、お待たせ致しました！！ごめんなさい！！」




ジン「お前…その服…」




貴女「これ、昨日バーボンさんに用意してもらったんです…やっぱり、変ですか？」




ジン「そうか…」




なんか…怒ってる…？





初っ端からやらかした…




ジン「おい、行くぞ…」




貴女「はい！」




彼の助手席に座るが




緊張してしまう…




それにしても、今日のジンさん




帽子をかぶってないし




しかも、服装がシンプルでかっこいい…




ジン「おい…」




貴女「ひゃい！！」




声が裏返ってしまった




貴女「恥ずかしい…」




ジン「映画まで時間あるから少し付き合え」




貴女「分かりました…」




き、気まずい…




貴女「あの…」




ジン「なんだ…」




貴女「この服、やっぱり似合ってないですか？」




ジン「…いや、似合ってる」




え、なぜ不機嫌なんだ



似合ってるが好みじゃないとか！

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