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episode22 ページ23

貴女side



さっきのバーボンさんの話のせいで




昔のことを思い出した




ろくでもない親がギャンブルに溺れ




金を稼げと言い私に暴力を振るった




だが当時の私は幼く、まともな職では




幼子を働かせてくれるところなどなかった




だから違法な仕事なら問題ないと思った




お金を稼ぐために自分の身体を売ろうとした




だが傷だらけの身体では売り物にならない




違う方法を考えた…稼ぐことが無理なら




盗みをするしかないのかもしれない




当時の私は学校にも行っていなかったからか




あの時、まともな考えなど




持ち合わせていなかったのだ…だが、




その考えた末の行動が今の私を作ったとも言える




貴女「あの時だったな…」




街中である人の財布を盗もうと手を伸ばした




その時だ




その人は財布を盗もうとしたのが分かったのか




伸ばした私の手を掴んでこう言った




「君、いけない子だね」




今でも忘れはしない、これが彼女との出会いだった




私の尊敬する殺しの師匠であり、恩師である




彼女は私のことを何故か可愛がってくれた




当時はそんなことも分からなかったから




今思えばの話だが…まぁいい




彼女が私に生きる術を教えてくれた




身体の使い方も武器の扱いも…全て




彼女の紹介で、ある組織の殺し屋にならないかと




話が上がったが、その組織からこう告げられた




『ーーを始末しろ、そしたら組織に入れてやる』




組織の頭から言われたことに理解できず




私は彼女にそのことを話してしまった




すると彼女は




「いつか、そんな日が来ると思っていたよ」




そう言ったのだ




貴女「私は師匠を殺せないです…」




「やっぱ、お前は殺し屋には向いてないな。でも、お前は私を殺せ…でないと大事な妹に危害が加わるかもしれないからな。」




いやだ、いやだ、いやだ…そんなのできない…




「なら、私がお前を殺す」




あの時は分からなかったけど師匠は




私のためにわざと自分を殺させるよう仕向け




私に銃を突きつけた




当時の私は怖くて、気づいたら引き金を引いていた




貴女「ごめん…な…さい…」




最後に彼女は私にこう言い残したのだ




「お前を心の底から愛してるよ」




全てを教えてくれた、心の安らぎを与えてくれた




恩師をこの手で殺めてしまったという




後悔が…あの血の感触がまだ両の手に残っている




だから拳銃が握れないんだ

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設定タグ:名探偵コナン , ジン , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
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蒼鳥華香(プロフ) - socoさん» ありがとうございます笑頑張りますね笑笑 (9月28日 1時) (レス) id: 507a40ec7e (このIDを非表示/違反報告)
soco(プロフ) - シティーハンタ〇は面白いですwwwこの小説とても面白いので続き楽しみにしています! (9月27日 23時) (レス) @page2 id: 77539e2974 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼鳥華香 | 作成日時:2023年9月25日 1時

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