episode20 ページ21
貴女side
彼の瞳に映る私
バーボン「どうして彼のそばにいるんですか…」
それは違う…確かにこだわっているのは事実
私はそばにいるんじゃなくて
彼のそばにいたいんだ…
貴女「彼は私と私の妹を助けてくれた…」
自分の命より大事な妹を救ってくれた【救主】
貴女「居場所がなくなった私を拾ってくれた…そばに置いてくれた…」
妹と離れ離れになって
帰る場所がない私に【居場所】をくれた
貴女「私の目を普通だと言ってくれた…」
私を1人の【普通】の人間として見てくれた
貴女「それに…私の過去に刻まれた呪いを上書きしてくれた…私を愛してくれると…そう言ってくれた」
私にかけらた忌々しい【呪縛】を解いてくれた
私を【愛】してくれた
私に…
生きる【意味】も【役割】も全てをくれた
貴女「だから私はそんな彼を好きになったんです…初めて…誰かを本当の意味で好きになれたんです…」
バーボン「それでも…彼は、ジンはたくさんの罪を重ねている…君はこのまま彼のそばにいたら、もう…後戻りできなくなりますよ…」
貴女「例え、彼が善人でなくても…」
多くの罪を重ねていても
貴女「彼の手が血に染まったものだったとしても…」
彼が多くの人を殺していたとしても
貴女「私に差し伸べてくれた…あの手の温もりは…あの優しさは…本物だったのは変わらない事実です…」
それに…
貴女「私はたくさんの人を殺しています…もう、後戻りなんてできない…大切だった人もこの手で殺してしまった…だから、無理なんです…引き返す気もありません」
バーボン「……そうですか」
私を気遣ってくれているのは分かるが
私は後戻りなどできない
死にゆく先にあるのは【地獄】であることなど
わかっている
貴女「最悪な人生だった…けど、最後に彼に出会えたことは私の…この人生の中で1番の幸せなんです…」
バーボン「本当に…殺し屋には思えないですね…」
貴女「また、そういうこと言うんですか…いくら見た目がアレだかからって失礼ですね」
バーボン「いえっ…そうではなく…」
貴女「……?」
バーボン「貴女は殺し屋の人間とは思えない考えがあるというか、仮にこの世界に足を踏み入れなければ…いえ、なんでもないです」
貴女「私は殺し屋として生きることを選んだことに後悔はないですよ」
そう笑って言った
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蒼鳥華香(プロフ) - socoさん» ありがとうございます笑頑張りますね笑笑 (9月28日 1時) (レス) id: 507a40ec7e (このIDを非表示/違反報告)
soco(プロフ) - シティーハンタ〇は面白いですwwwこの小説とても面白いので続き楽しみにしています! (9月27日 23時) (レス) @page2 id: 77539e2974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼鳥華香 | 作成日時:2023年9月25日 1時