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episode2 ページ3

貴女side




ジン「お前は馬鹿みたいにうるさい方がいい…」




貴女「え?」




いきなり口を開いたと思ったらこれだ




ジン「そんな顔をするな…」




運転する彼の横顔




貴女「…はい」




なんで、あなたがそんな…




そんな哀しそうな顔をするの…




ジン「お前はお前だ…」




私は…




ジン「だからもう…自分を傷つけんじゃねぇ…」




この『呪い』のような傷は




消えてくれない、癒えない




私にそれを刻み込んだ




『親』という肩書を持つ『悪魔』が残した




この傷は思ったよりも深く




そうなりたくないと思っていても




無意識のうちに…




深く深く…




この『呪い』は




私の身も心も蝕んでいく




貴女「望まなくても私はあの『悪魔』みたいになっちゃうのかな…こんな『呪い』なんて…」




ジン「安心しろ…」




貴女「……っ」




緑色の瞳は私を映す




ジン「俺がお前の全てを上書きしてやる」




彼は私の体に刻まれた『呪い』を




何で上書きする気なんだろう…




貴女「そんなの無理ですよ…私はもう…」





ジン「A」




貴女「……なっ!!」




いきなり本名で呼ばれ驚いた




貴女「いきなりどうしたんですか…」




ジン「今から俺とお前の二人だけの時には、本名で呼ぶことにする…」




え?急だな…それになんで今更




ジン「二人きりの時だけに呼ぶ特別なコードネームだと思え」




貴女「私の本名が…二人だけの時の特別な呼び名…」




なんかいいけど…恥ずかしい…




ジン「そうだ」




貴女「恥ずかしいですよ…」




ジン「お前の全てを上書きしてやると言っただろ…お前の傷もそうだが…本名も含めて何もかもだ」




貴女「ジンさんってやっぱり変わってますね」




ジン「うるせぇ…それにお前の全てを俺が上書きすれば、本当の意味でお前は俺だけの色に染まる…」




貴女「ジンさん…」




彼はよくそんな恥ずかしいことを




平然と口にするんだ




ジン「お前のその傷を完全に消してやることはできねぇ」




貴女「それはそうですよ」




ジン「だが、代わりに俺がその傷に上書きすれば意味合いが変わるだろ…」




意味か…




ジン「お前の全てを俺で塗り替えてやる…」





貴女「その台詞、おじさんくさいですよ…」




でも、そこも含めて彼のことが好きだな…




ジン「取り敢えず、着いたらワイン臭いから風呂に入れ…」





貴女「うっ…分かりました」

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設定タグ:名探偵コナン , ジン , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
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蒼鳥華香(プロフ) - socoさん» ありがとうございます笑頑張りますね笑笑 (9月28日 1時) (レス) id: 507a40ec7e (このIDを非表示/違反報告)
soco(プロフ) - シティーハンタ〇は面白いですwwwこの小説とても面白いので続き楽しみにしています! (9月27日 23時) (レス) @page2 id: 77539e2974 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼鳥華香 | 作成日時:2023年9月25日 1時

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