黒い死神と傷だらけの天使 season2【ジン】

episode10 ページ11

貴女side




貴女「本当ですか！！」




嬉しい！！




ジン「あぁ…」




貴女「私、観たい映画あるんです！！」




ジン「映画か…待て、なんの映画だ」




貴女「シティー◯ンター天使の涙(エンジェルダスト)です！」



ジン「却下」



貴女「酷い！！行きたいところに連れて行ってくれる約束ですよね」




ジン「そう言ったのは事実だが、観たいものは他にねぇのか」




貴女「私、シティーハ◯ターがいいんですよ！！ジンさんもシティーハン◯ー観たらハマりますよ！マジで面白いですから！」




ジン「ダメだ」




貴女「ジンさんのバカ！ケチ！！イケメンなプ◯さん！！」




ジン「うるせぇ…ターゲットにバレるだろ」




貴女「だって…好きな人と好きなものを一緒に観たいじゃないですか…」



そういうと




彼は深いため息を吐いた




ジン「ハァ……分かった」




貴女「ジンさん…優しい」




ジン「ただし、条件がある」




ゴクリッ、条件って一体どんな




貴女「な、なんでしょう…」




ジン「今日、1日、俺の命令には絶対服従をすると誓え」




貴女「え？それは今後これから先もしますが？」




ジン「……それもそうだな…面白くねぇ…」




え？今この人、面白くねぇって言った？




言ったよね？




すると彼はニヤリと笑いながら




ジン「じゃあ、今日中にお前から俺にキスをしたら一緒に観てやる…」




貴女「ふぁっ！？キ、キキ、キ、キスを私からジ、ジンさんに！？そんな…破廉恥な条件をだすなんて！」




ジン「無理なら諦めろ」




貴女「じゃ、じゃあ…今日中なので、か、帰ったらし、します」




ジン「精々、頑張るんだな」




私のバカ




ジン「もたもたしてないで行くぞ」




貴女「はい」




そんな話をしていたせいか




時間はあっという間に過ぎ去り




取り引きする時刻になった




指定場所に来たターゲット




貴女「……っ！…ジンさん、彼はズボンの裾下に銃を隠し持っている可能性が高いです」




ジン「何故そう思う」




貴女「歩く際に右足の爪先の上げ辛さがありそうです…それにズボンの裾の皺の寄り方、微かに聞こえるものが擦れた音からして間違いないかと…」




ジン「上出来だ」




褒められると嬉しい




ジン「おい、取り引きの前に先ずは武器を床に置け」




「なんのことですか、俺は丸腰でここに来ましたよ」




ジン「しらばくれんじゃねぇ…じゃあ、ズボンの裾を捲って見ろよ」

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