検索窓
今日:32 hit、昨日:89 hit、合計:13,364 hit

episode1 ページ2

貴女side




来いと言葉を吐き




私を置き去りにし




外に出ていってしまう彼の後ろ姿




貴女「じゃあ皆さん、私はこれで失礼しますね」




そう言って先に行ってしまった彼の後を追う




貴女「ジンさん!待ってくださいよ…置いていくなんて酷い…」




彼の愛車の前で拗ねる




ジン「フン…とっとと乗れ」




だが、相手にされてないのは分かるが…




貴女「分かりました…」




なんか、怒ってる?




黙って車を走らせる彼が口を開いたのは




さっきまでいたセーフハウスから




だいぶ離れた場所まで来た時だった




ジン「ピンガの奴に何してやられたんだ…」




ワインかけられた時のことか…




誤魔化したら頭撃ち抜かれそうだし




それはそれでありかな…いやっ…




まだ死ねないからな…




ここは正直な話をしよう




貴女「あぁ〜…あの人、ジンさんのこと野郎呼びしたんですよ…」




ジン「は?」




貴女「あなたのことを野郎呼びしたから…許せなかったんです…それについて謝罪を求めたらこの有り様ですよ」




ジン「お前…バカだろ…」




貴女「だって!……だって…自分のことは好きに言われてもいい…けど」




あなたのことをけなされたのは許せない




貴女「好きな人のことは…許せないですよ…」




ジン「本当に面白いな…お前」




貴女「酷い!」




ジン「それで、ワインかけられて腹立って瓶で殴りつけたのか…」




貴女「いえっ、腹が立ったというよりは、やり方がぬるかったんで…御手本を見せてあげようかなと…」




ジン「手本か…」




貴女「そうですよ…私は酒癖の悪い奴にいつも瓶で殴られ続けた…あの程度ぬるいですよ…」




ジン「そうか…」




貴女「瓶で殴られて、辺りに破片が飛んで…割れた瓶の先端で殴られたこともありましたし…たかが、ワインをかけるだけなんてぬるい…ぬる過ぎる…」




だから、この人は




育った環境で瓶で殴られたことがないんだ




そう思った時




何故か気に入らなかった




多分、今思えば




無意識のうちに嫉妬したんだと思う…




恵まれた環境で育ったという所に




だから…




貴女「………っ!?」




過去の出来事を思い返していると




ふと優しく私の頭に触れる手




彼の冷え切った手はグローブ越しでも分かる




それでも、充分に温もりを感じる




何故か




彼は私と同じ境遇だったのかもしれないと




触れる手がそう感じさせる

episode2→←prologue



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
173人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , ジン , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

蒼鳥華香(プロフ) - socoさん» ありがとうございます笑頑張りますね笑笑 (9月28日 1時) (レス) id: 507a40ec7e (このIDを非表示/違反報告)
soco(プロフ) - シティーハンタ〇は面白いですwwwこの小説とても面白いので続き楽しみにしています! (9月27日 23時) (レス) @page2 id: 77539e2974 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蒼鳥華香 | 作成日時:2023年9月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。