episode1 ページ3
貴女side
私の名前は安室A
小さい頃は
よく周りの子からは
【安室のあーちゃん】と言われていた
だが、歳を重ね
学年が上がるごとに
【ゴリラのあーちゃん】と言われるようになった
そのゴリラと呼ばれるようになったきっかけは
身体力テストだ
どの項目も数値が
あり得ないと言われ
その後のクラスの男子の一言
「ゴリラじゃん！」
あの一言で【ゴリラのあーちゃん】となった
社会人になった今
介護士として働いているが
この町は治安が悪いせいか
よく不審者とかが病院付近にでたりする
そこで私の出番だ
介護士だが、大半は病院の警備をしている
おじいちゃん、おばあちゃん、
職場の人からは【あーちゃん】と
呼ばれることが多くなったが
やはり【ゴリラのあーちゃん】は顕在している
別にそれに対して
嫌だとは思わない…
まぁ、
元々、運動神経が良かったのもあるが
女子ではあり得ないと言われる程の
馬鹿力らしい…
もう少しか弱かったら
女の子らしいのかなと思ったこともあるが
誰かのために行動できる…
そこに誇らしさを感じている自分がいる
普段は自分が強いのもあって
誰かを強くてかっこいいと思ったことがなかった
そんな私がある天使に一目惚れをした
あれは…
朝、夜勤から帰っている途中のことだ
車同士が衝突した交通事故が発生していた
車中の人が大丈夫なのか
気になってしまった…
貴女「大丈夫なのか…」
そう…その時だ
「くそっ！逃げられた！！」
そう声が聞こえた後
フロントガラスを拳で割る
金髪の美形男子…
まさに
貴女「天使だ…」
天使がフロントガラスを割って
車を乗り捨てている
異様な光景だが見惚れてしまった
貴女「あの天使は一体…」
そう…この日を境に
私は天使の見守りと警備をしようと誓った
天使を見守り続けて分かったこと
あの金髪の美形男子の名は
【安室透】偶然にも同じ苗字という
なんと奇跡的で運命じゃないかそう思った
そして天使の使いのメガネ
【風見裕也】
そのメガネはやたらと
天使に引っ付いている
貴女「チッ…」
天使に仕えることがあのメガネの仕事らしい
あのメガネ羨ましい
今までなかった
嫉妬が芽生えたのはこの時からだ
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作者名：蒼鳥華香 | 作成日時：2023年9月4日 8時
