まにゃつの暑さと誘惑 ページ8
sho「あっついな〜」
隣でシャツをパタパタさせながら汗をぬぐうシャオロン
今は八月、夏の真っただ中だ
「...そのパタパタやるやつ、涼しくなるん？」
sho「まあ、気休め程度って感じやな」
そのシャオロンの言葉につられるように、俺もシャツをパタパタさせる
絶妙に風が入ってきて気持ちいい
「ん、これええな」
sho「...ダメや」
shoside
俺を真似してか、隣でシャツをパタパタさせているA
持ち上げたシャツの中がチラチラと目に入る
sho「ダメや」
咄嗟にAの腕を掴む
「な、なに？」
驚いた顔で俺を見つめてくる瞳、暑さにとろけた顔、首に滴る汗
全てが俺を誘惑してくる
sho「...アイス買ったるから、それすんなや」
「...、？なんかよぉ分からんけど、まええわ」
素直にシャツを離すAに少し安心したが、今度はぴくぴくと動く耳に、ゆらゆらしている尻尾から目が離せなくなった
汗で真っ黒な毛が所々きらきらと光っている
触りたい
ガシっと尻尾を掴んで困らせたい
耳をかじったらどんな反応すんねやろ
そんな考えばかりが頭をぐるぐるしている
「シャオロン、大丈夫か？」
顔を覗き込んでくるAから仰け反るように離れると、少し不満そうに、なんやねん、と呟く
sho「ち、近いねんいちいち」
またぴくぴくと耳が動く
「いつもお前のが近いくせに」
そう言ってすたすたと歩いて行くAの後ろを、少し距離を開けて歩いた
夏、はよ終わらんかな、なんて思いながら
Aside
「うんま」
財布の中を見てため息をつくシャオロンを横目に、俺はアイスを頬張る
sho「お前、いくら何でも買いすぎやろ...」
「...なんや、買ったるってお前が言うたんやろ」
sho「少しは遠慮せい、このっ」
「んひゃっ」
尻尾を掴まれて変な声が出る
腕に抱えていた何本かのアイスが落ちた
sho「あー、なにしてんねん」
しゃがんでアイスを拾うそいつに、思いっきり拳骨をかましてやった
sho「いっっった」
頭を抑えるシャオロンに、自業自得や、と吐き捨てる
珍しく何も言い返してこない
ただアイスを拾って歩き始めた
sho「はよ食わんと残りのやつ溶けんで」
そう言われて、棒に残ったアイスを頬張る
一気に食べたせいか頭の奥に痛みが走る
「夏も、いいもんやな」
シャオロンの赤くなった耳を見て、そうつぶやいた
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夕焼けの家路 - あ“あ”あ“あ”あ“‼︎‼︎神作品すぎる‼︎更新頑張ってください‼︎ (2022年4月8日 23時) (
レス) @page5 id: 30ee96ed2c (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫 - おっふ(尊死) (2022年4月7日 11時) (レス) @page3 id: eb11858115 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - さいっこうっすわぁ！！更新有り難う御座いますぅ！！！がんばってください！！！ (2022年4月6日 17時) (レス) @page3 id: 918b15eb68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここなつ | 作成日時：2022年4月1日 14時
