第漆百話 ページ23
夏「漏瑚」
漏「夏油、貴様に命令をされる筋合いはない」
止めないと店が終わりそうだな。
「えーと、何で私が此処にいる訳をそろそろ聞きたい。興味や面白半分?」
真「そ」
うん、はい。知ってた
「...解放して欲しいんだけど」
夏「それは出来ない相談だ」
「私は貴方達の情報を一切話すつもりはない。解放をしてくれるなら逆に此方の情報を提示してもいい」
これはもう賭けだ
ここで真人が既に飽きている様に見える。私の髪をほどいてクルクルと遊んでいる
漏「そんな旨い話があるか!!命乞いをするにももっとマシな、」
夏「わかった」
漏「な、夏油正気か!!?嘘をついている可能性も十分ありえるぞ」
夏「此方の情報をどれくらい知っている?」
やっぱ少なからずわかっているんだな
夏「私達はこの少しの間で何も情報になるような事は話していない。精々此処にいる奴等の容姿や私の生存報告程度。詳しい術式はわからないだろう。それでも賭けを出来ると思えたのは、何故かな?」
あぁ、口がよく回る
夏「何の手もないでこんな無謀な事を言う奴ではなかっただろう?A」
名前を呼んでいる体は同じなのに、こんなにも違うのか。
愛おしみを孕んだ声はもう、聞こえない。それに気づいていても無視をした。
それを悔いてはいけないけれど、何とも言えなくなってしまうのは少なくとも罪悪感は持っていたんだろうか。
「...少なくとも、此処にいる呪霊の術式は言えるよ。ある程度の性格も。今持っている宿儺の指の本数とか」
「勿論これも、貴方達の存在も高専は全く知らないよ。他にも一応言えるけど、どうかな」
これだけでも対策仕様がある。知っているのと知らないのとでは段違いだ。
そして他にも知っているかもしれない、という状況を作る。覚えている事には限りがあるしね。
夏「うん。じゃあ其方の情報提示をしてもらおうか」
あぁ、よかった。
「宿儺の地雷がいる」
まだ宿儺様が気に入る前だけど、だからこそ使える交渉材料だ。漏瑚は反応がわかりやすいな
「伏黒 恵。禪院家の子供で傑が死んでから悟が世話をしている子だよ。今年晴れての1年生。2級呪術師。近い内にこの若さで領域展開が出来るようになるよ」
言ってもさして未来は変わらないだろうと踏んでペラペラと情報を流す。怪しいことこの上無いね
夏「何故そう断言出来る?」
「知ってるでしょ?こういう所あるってさ。私が言ったことは大体当たるんだよ」
覚えている、とは絶対に聞かない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこくらげ(プロフ) - 莉緒さんコメントありがとうございます！此処まで一気読みとは...！！ありがとうございます！！！ (2022年2月20日 16時) (
レス) id: 164103a512 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒 - 一気読みしました!!続きが楽しみです！ (2022年2月20日 15時) (レス) @page23 id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねこくらげ | 作成日時：2021年9月7日 16時
