第伍百話 ページ2
向かってくる四宮は満面な笑みのままだ。
阿「私が、殺られると思いますか?貴女に」
四「殺るんですよ?」
本当に、何処から自信が出てくるんだか。女郎蜘蛛、見たと思うんだけどな
余裕で攻撃を大きめに避けていく。
木の上に行き、回りを見る
四「そんな高い所私いけないですぅ!降りて来てくだぁーい!」
とか言いつつ攻撃はちゃんとくるよ。
得物は形を変え、長い鞭状になっていた。そういう呪具か。いいな
辺りには人はいない。多分補助監督さん達はもう集まれてる筈だ。
四宮さんは拉致があかないと判断したのか木を斬り倒していった。
呪具の動きは呪力で解る。はっきりいって四宮の攻撃はよめるので無意味に等しい。
私には、四宮さんは自分の欲望を発散させる為だけに動いている様に見えた
阿「四宮さん、貴女は何がしたいんですか」
動きが止まった。
四「.........ぃ......ぉ」
阿「は?」
四宮さんはそのままの状態だが武器がぐにゃぐにゃと変形し先程の早さとはうって変わっていつの間にか目の前に刃があった。
早い...
難なく避けたが、なんとも気持ちの悪い武器だ。移動している間、呪力が消える。それも攻撃間際まで消えて見える程の早さときた。
私は目がいいと言っても悟程ではないので普通の人は全く見えない早さだと言える。塵にならないものか、とも思ったが呪具は謎が多い、と考えて目の前の敵に集中しよう
どうやら四宮さんの地雷に触れたらしい。話さなくなってしまい、その場から動かない。でも武器は腹を狙ってくる。四宮さんの意思はあるのだろう
糸で縛り上げる。
何故早くしなかったのか、自分は少し躊躇したんだろうか。まぁ今は関係ない話だ
四宮さんははっと息を飲み、暴れた。
四「嫌!」
憐れにも思える
阿「四宮さん、貴女の負けです」
四「...人が好き、だったのになぁ」
横から飛んできた複数の刃を呆気なく捕らえ、四宮さんを1発顎を殴って優しく吊り上げる
四宮は気を失った。
最後は諦めていたけど、何処か悲しんでるように見えた。この人もこんな世界にいるのだから何かあったんだろう。
阿「呆気ない」
ーー
その後、病院に運ばれた補助監督さんの中にいた紫崎さんに話を聞くと四宮さんは全員、何故か最後まで命を取らなかったと聞いた。
人が好きだった、と最後に言っていた彼女が何処に連れていかれたかも私は知らない
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ねこくらげ(プロフ) - 莉緒さんコメントありがとうございます！此処まで一気読みとは...！！ありがとうございます！！！ (2022年2月20日 16時) (
レス) id: 164103a512 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒 - 一気読みしました!!続きが楽しみです！ (2022年2月20日 15時) (レス) @page23 id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこくらげ | 作成日時：2021年9月7日 16時
