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視線がすっごく痛い。
翔太「なぁに言ってんだよ。さっきまで一緒にいたろ。ん?…うん、そうそう。ふはは、」
ばーか。
翔太「なに、もうさみしいの?」
あまい声出しちゃって。きもちわる。
ほんとはこんなだよって、
知らないなら教えてあげたい。
翔太「腰?知らねーよ、寝たら治んじゃん?」
んもう、
翔太「お前がやれやれっつーからだろ。
俺疲れてたのに今日。ん?あぁ…、
別にどうでもいいわ今更。」
えいっ、
翔太「いっ、…………ん?んーん、なんでもねーよ。うん、」
ソファーに寝転んで、めんどくさそうな顔で誰かとお話ししてるお兄ちゃん。
片方の肘を折り曲げて、頭の下で枕みたいにして。
だんだんむかついてきて、もう…って、思ったから。ちょっとだけいたずら。
“は、や、く、ね、ろ”
こわい顔で、声だけは楽しそうに笑いながら、お兄ちゃんの口がぱくぱくとわたしに伝える。
翔太「あ?……だからむりって。」
彼女は作んねえから。
そう冷たくつぶやいて、はぁ…ってめんどくさそうにため息をつく。
みんな、こんな人がいいの?
付き合ってもくれなくて、
そういうことのためだけに会うこんな人が、どうして好きなの……、
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作者名:恋 | 作成日時:2021年7月20日 1時