【忍たま・天女】ここまで願ったわけじゃない。

ああ、嫌だ嫌だ。 ページ5

いやあ、知ってる顔が沢山あるけど、今まで二次元だったのが三次元になったんだから、見え方も変わってくるよね。

　本当にその人か、自信ない。

　それに、アニメとか漫画とかの初期によく出たモブ。名前決まってない人達もいるし。

　名前聞かなければわからない。

学園長「天女様。」

A「・・・私？ですよね？」

　代わる代わる人が来るな。

学園長「そう。ここでは貴女の様な方を天女と呼びます。」

A「そうなんですか」知らないフリ

学園長「貴女は、平成からいらしたでしょう」

A「・・・？いえ、令和から来ました。」

学園長「へ？令和？？」

　皆がざわつき始める。

　もしかして、令和になってからまだ天女来てなかった？

「時代が違う？」

　平成のいっこ後です。

「私たちの名前も知らないようだし」

　次元が違い見え方が違うから混乱しているだけです。

「と、いうことはまさか、」

「「「天女ではない？」」」

　残念ながら天女なんだなこれが。

学園長「ま、まあ、ここで暮らしなさい。泊まるところもないでしょう」

学園長《違う時代から来た、というのは同じじゃ。しばらく様子を見よう》

A「え、申し訳ないですよ、」

学園長「天女はここで暮らさせる。それがここの決まり事です。」

A「・・・郷に入っては郷に従え、という事ですね。承知いたしました。」

学園長「皆の前で、挨拶しなさい。」

皆《これで本性がわかる！！》

　睨むような目で私を見る。

　ああ、嫌だ嫌だ。

　結局のところ、邪魔者か、


A「皆様、私が憎くてたまらないですよね。」

　ずっと聞こえている。

A「私をこんなに睨んで、忌々しくてたまらないですよね。」

　隠す気ゼロか。

A「今までの天女は、どうなったんですか？まぁ、十分に想像がつきます。」

　いや、見てきたよ。

A「私は天女じゃありません。貴方がたと同じ、
人間です。」


　ずっと、人間じゃないように言われて。


A「だから、死にたくないです。心も汚い。傷つくくらいなら、人と関わりたくない。嫌われたくない。」

　綺麗事なんて、今更言わない。こういうところでこういう事言う方が、ざまぁって感じ。

A「私はここで、働きます。話しかけられれば答えます。プライベートな事では話しかけません。私を

ここで人間として生きさせてください。」

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