すっかり眠りにつき、 ページ19
Aはすっかり眠りにつき、深夜となった。
六年長屋のい組の某部屋。
仙蔵と文次郎の部屋の中に、沢山の上級生がひしめき合っていた。
留三郎「皆がわかっていることだが」
長次「・・・伊作と、仙蔵と、五年生達全員と」モソモソ
文次郎「シナ先生と、小松田さんと、小平太と久作まで天女妖術にかかってしまった!」
「「「妖術になんてかかってない!!」」」
留三郎「まずいな。1日目で早くも・・・」
伊作「信じてくれよぉ〜(涙)」
文次郎「仙蔵、お前だけはかからないと信じていたのに」
仙蔵「私達の話も聞け!」
声色は冷たく、だが熱く、仙蔵は言い切った。
仙蔵「いいか、お前らもわかっているだろうが、今回の天女は今までとは根本的に違う!」
綾部「まぁ、それはわかってはいますが・・・」
鉢屋「あの子はまだ12歳ですよ?」
文次郎「見た目に惑わされるな!」
不破「今までの妖術とは感覚が違います!」
竹屋「今回は、ちゃんと自我も保っています!わかるでしょう!?忍者なら、相手の本性だって、わかるでしょう!?あの子は誰も傷つけません!」
長次「・・・今の時点では、安全とは言い切れない。」
滝「いつ化けの皮が剥がれるか・・・」
白熱していく言い争いは、まだ終わりの兆しを見せない。
兵助「今までの天女だと、それこそ操られているみたいだったけど」
勘「今もっともっと、モヤモヤして、ドキドキして・・・」
小平太「前は、天女がどうしたくて私達が何をするのかが分かったけど、今は、あいつが何を考えてるのか、どうしたらいいのかが何も分からない・・・」
伊作「僕達は、Aちゃんに操られてるんじゃなくて、一方的に恋してるんだ・・・///」
伊作の囁くような声と共に、彼らは頬を紅潮させ、うつむいた。
タカ丸「どうしちゃったのかな、皆」
三木「まだ分からないから、何も言えないけど・・・」
守「様子を見よう」
うなずき合い、窓の外に目を向ける。
こうして、夜は明けていった。
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サラサにょほほ - はなびキラーさん» やほやほ。はなびん暇なんだな?(確信) (2020年3月3日 16時) (レス) id: 6daa84f40c (このIDを非表示/違反報告)
はなびキラー - 今自分の作品見てたらここに飛べてビクった。ランキングたっか。すげぇ (2020年3月2日 20時) (レス) id: a940a88276 (このIDを非表示/違反報告)
サラサにょほほ - はなびキラーさん» 偉そうやなー。面白い・・・意外?意外と? (2020年2月8日 15時) (レス) id: 82093927be (このIDを非表示/違反報告)
はなびキラー - ん、意外と面白い。←偉そうww ぬが吉も読みな (2020年2月8日 14時) (レス) id: a940a88276 (このIDを非表示/違反報告)
サラサにょほほ - ぬるさらメロンソーダさん» ありがとうございます!嬉しいです!天女ってまだいまいちよくつかめていないので心配ですが・・・やる気でました!頑張ります! (2020年1月9日 22時) (レス) id: 6daa84f40c (このIDを非表示/違反報告)
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