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｢…健二郎…君…｣
キッチンにいる彼を小さな声で呼んだ。
いや、小さな声でしか呼べなかった。
何故なら急に気持ち悪くなって今にも戻してしまいそう。
｢ｳ…ｪ…(健二郎君の前で…やだ…)｣
すると少し遅れて健二郎があの小さな声に反応した。
健｢んー？
なんや？どうした？？｣
私の前に近ずいてくる健二郎君。
少し胸の気持ち悪さが治まった。
｢あ…やっぱり何も無い…｣
そう普通に話した瞬間また気持ち悪さが戻ってきた。
すると健二郎君は私の様子がおかしいと感じたのか
私の近くにしゃがみこんだ。
健｢？
真白どうした？言ってみ。｣
多分小さな声でも聞き取れるようにしゃがみこんでくれたのだ。
私は凄い小さな声で話した。
｢あの…気持ち悪…ｳｯ…くって…戻しそうなの…
ｯ…トイレまで連れて…行って…く…れる？｣
そう言うと健二郎はえっ、とした顔をして
急いで私を抱き抱えてトイレへ連れていってくれた。
｢ｳｩｯ…健二郎…君…恥ずかしい…から…｣
そう言うと健二郎君は私の背中をさすった。
健｢そうかもしれんけど…ここ最近ずっと気持ち悪いまんまやない？｣
私はうん。と頷いた。
健｢じゃあ出してもうとき？
大丈夫やから。｣
そう言って健二郎君は強く私の背中をさすった。
｢ｳｩｯ…ｳｪ…ｯｳｯ…ｳｴｯ…｣
健｢(良し…これで気分治ればいいけどな…)｣
・
・
・
｢ﾊｯ…ﾊｧｯ…もう大丈夫…気持ち悪くない…｣
私はトイレを流すと立ち上がった。
その瞬間酷いめまいがして膝の力が抜けた。
｢…っ…｣
健｢真白！！」
健二郎君が私を支えてくれたおかげで倒れずに済んだ。
すると健二郎くんはまた私を抱きかかえてベットに
連れて行ってくれた。
健「どっか行く時呼んでな？
倒れられたらかなわんわ。」
そう言ってキッチンに行っておかゆを持ってきてくれた。
「おか…ゆ…」
健二郎君は隣の机におかゆを置くと私の体を少し起き上がらせて食べれる？と聞いた。
「…食欲な))健｢ちょっと食べよか。｣
聞いた意味とは。
そう言ってお粥をれんげに持ち上げるとふーっとして私の口元に持ってきてくれた。
え？もしやこれはあーん？
｢へっ？｣
健｢ん？どないしたん？
あーん。｣
ですよね！？
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作者名：ミコル・リア | 作成日時：2017年12月2日 10時
