今日も麦わら一味に愛される１０ (ページ44)

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真顔ページ44

サンジside

2年前よりもスピードや強度が増したAちゃんの操る木の根

2年前より美しく、強く成長したAちゃんに1番に会えたなんて

俺はなんて幸運なんだ....♡

と、木の根に巻き付かれながら改めて考える

ゾロ「早く離せ！」

『ダメだよ、ゾロまだ血が上ってるでしょ』

こっちは一切見ていないAちゃんだが、俺の木の根は解放してくれた

ゾロ「なんだお前も斬られたいのか？」

『...殺されたいの？ゾロ』

サンジ「っ、」

くそマリモに向けた真顔に思わずゾッとした

木の根が巻きついて身動きが取れないマリモの前に立つAちゃん

2年前はいつでも優しかったAちゃん

時に毒舌を吐いていたが、こんなに背筋が凍るようなセリフ・表情のAちゃんは初めて見た

『...なーんて、冗談だよっ』

2年前と変わらない可愛らしい笑顔に戻り、同じように呆気に取られていたマリモを木の根から解放したAちゃん

『ほら、サンジくんもゾロも、久しぶりに会えたんだから喧嘩は無し！』

はい、握手握手！なんて言いながら半ば無理やり俺とマリモの手を掴む

ゾロ「なんっで俺がこいつと」

『何？』

ゾロ「...いや」

先程のような真顔でクソ剣士を見たAちゃん

『サンジくんは文句言わずに握手してくれるんだね？』

サンジ「そりゃぁもちろん♡Aちゃんの命令とあらば♡」

『ふふ♫』

...そうか分かった、2年前も毒舌は吐いていたが笑顔だったんだ

Aちゃんの真顔なんて見た事が無かった

笑う、怒る、悲しむ

コロコロと表情が変わる所は昔と変わらないが、真顔は初めてだ

"色々あってね。ボロボロになっちゃったんだけど、残ってた布で治してもらったの"

少し寂しそうな顔で話していたのを思い出す

Aちゃんにとって大切な大切なうーちゃんがボロボロになった

2年間で何があったんだい、Aちゃん