雅said ページ47
ニノは小さく頷いて一歩踏み出すけど体は限界を通り越しているみたいで次の一歩が出ない。
ふらふらしていて自然と体を支える形になる。
そのまま膝に手をついた格好で止まってしまった。
こうしている間もニノの呼吸は整わなくて聞いているだけでこっちが苦しくなる。
翔「ニノごめん背中乗せるよ。手伝って。」
ニノは抵抗しないけど動く力は残っていないみたいで俺らが翔ちゃんの背中に乗せてあげる。
ニノを乗せるとそのまま楽屋へ急ぐ。
さっきまで寝ていたソファーに寝かす。
ニノはぐったりしていて力なく目をつむったままゼーゼーと呼吸を繰り返す。
ダンスが終わってからしばらく経ったはずなのに全然息が整わない。
松潤が体温計を入れてそのまま胸を擦ってあげてる。
潤「苦しいな。」
ピピピピッ…ピピピピッ…
翔「何度？」
潤「うわ、39.8℃。」
翔「まじ！？それより意識あるか？」
潤「ニノ？…ニノ！」
松潤が肩を叩きながら声をかけるけどニノは何の反応もしない。
和「ヒューげぼげぼ…ゼー…ヒュー…うぇっ…。」
仰向けのままえずき始めたニノを慌てて横向きにする。
口元にタオルを当ててやると音もなく戻し始めて怖くなった。
吐く都度に擦る背中は熱くなっていく。
智「医務室連れて行こう。」
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作者名：由羅 | 作成日時：2021年1月17日 16時
