白鳥沢高校2年の日常【白布賢二郎】 (ページ3)

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なんでこうなった…賢二郎目線ページ3

あー。やっぱり言われたよ、前髪。

時間は遡り、今朝5：20

朝起きたら視界がすごく綺麗だった。

今まで前髪が長くて家で勉強している時は必ずAのヘアゴムであげていた。

鏡を見ると

『短っ！しかも斜めだし。オレもうお婿にいけない。』

なんて言ってみたり。内心すごくイライラしている。

朝からこんな気分なんて最悪だ。

でもこのイライラ周りにも移ってしまったらもっと最悪だ。

この悪戯の張本人にだけは怒りをぶつけておこう。

オレの気が晴れない。

「おいA。ちょっとおいでー」

当の本人は朝食のパンをくわえながらのうのうとオレの前にやってきた。

なんの反省もないのか、それこそ才能だな。とりあえず

『いたっ！なにすんの、いきなりチョップするとか！けんじろーさんどうした～？』

だめだ…こいつ呼ばれた理由分かってない。

確認はしておく。

「じゃあクイズです。なぜ今オレはAを呼んだでしょうか。」

『え！？理由があったの…？んー…？？？』

腕組んで考えてやがる、お子ちゃまか

まじで分かってないんだな。天才の粋こえてるわ。頭はいいのに。

「ぶっぶー、正解は、ここ。オレの前髪。
　なんで勝手に切ってんの、こんな斜めに。嫌がらせか？」

Aがハッとしてる。なんだ心あたりあったんじゃん。ちょっと見直しｔ

『あー！！それは嫌がらせじゃないよ！むしろ親切心ってやつ！』

は？まて、一度整理させろ。

この、ヘンテコ前髪は悪戯でもない、嫌がらせでもない

親切心？どちらのどなたがそのようなこと思いますかねこれを親切心？

まあ訳を聞いてみるか。

Aは続けてこう言った。

『賢二郎は勉強の時いつも前髪ヘアゴムで縛ってたでしょ？
　あれ、うっかり学校でもやっちゃわないようにしたの！あれしてる賢二郎可愛すぎるから
　バレンタインデーとかにモテすぎてこまっちゃわないように！！(ﾎﾞｿｯ(私が太る｠』

理由がめんどくさい、Aのお節介でしてくれるのが分かったから怒るのはもうやめよう。

理由を聞いて、オレちゃんと家族、とくにAに愛されてるって知って、
この前髪もその証なんだなって思うと、この髪型も悪くないかもなって思えてきたり…。

ここあです！

っという事でこの前髪になった経由を書いていきました。

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