私のせいで六人のお兄ちゃんが心配性になったんだが

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Aside


莉「Aーちょっと下来てー」

莉犬お兄ちゃんに呼ばれた。
なんだろ？夕飯作り忘れたから怒ってるのかな？

下に降りると、いつもはころんお兄ちゃんがバナナを食べ、さとみお兄ちゃんがゲームして、るぅとお兄ちゃんのプリンが無くなって、ジェルお兄ちゃんがツッコミを入れる
そんな感じなのに、そんな感じも無く６人がテーブルを囲って座っている。

『えっと、、、、、どうしたの？？』

な「Aちゃん、、、、もう単刀直入に言うよ。俺たちに引き取られる前はどこにいた？」

『孤児院だけど、、、、』

ジェ「いや、そういうことやなくて、孤児院に入る前のこと。」

話さなきゃいけないのか、、、、
気が重いな、。

『なんでそんなこと聞くの？別に聞く必要ないと思うけど、、、、』

な「それは、、、 莉「家族だから。」

『え？』

莉「家族だから。今まで聞いてこなかったけど、さとみから連絡があった時、俺普通にびっくりした。だから聞きたい。」

莉犬お兄ちゃんは、いつもの優しい声で真面目なことを言った。

こ「でも、辛かったら無理しないでね」

『いいよ、話してあげる。
孤児院に入る３か月前はお母さんとお父さんと一緒に住んでたの。でもね、本当のお母さんとお父さんは事故で死んじゃった。それで二人に引き取られた。最初はいい人だって思ってたのに、、、、、、、
二人は私をストレス発散グッズみたいに扱った。常日頃、暴力を振るわれて、暴言吐かれて、苦しかった。
それで、ある日お母さんにお出かけしようって言われて、孤児院に入れられた。
笑っちゃうよねｗこんな話ｗ幻滅するよね、、、、』

自分が情けない。
みんな、私を気に入って引き取ってくれたのに。
視界がぼやける。
こんなこと知られたら、お兄ちゃんとの関係が崩れちゃうね

る「そうだったんだ、、、」

るぅとお兄ちゃんが呟く。

そして私に近づいて私に手を伸ばした。
叩かれる。そう思って目を瞑った。

る「気づけなくてごめんね。もっとはやく気づけばよかった。」

そう言って私を抱きしめた。
涙が目にたまる。

『しょうがないよ。私が悪い子だからこんなことになったんだし。』

る「違う！Aは悪くないよ。でも、もっと早く話してほしかったよ。」

やっぱり私は悪い子だね。
お兄ちゃんをこんなに心配させて泣かせちゃうんだもん。

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