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side貴方




朝、窓からさす光に目を開け起きる。




すると、自分の体が妙に暖かい事に気づいた。




だんだんと覚醒していく意識の中、ふと上を見るとそこにはイルミの顔が。





「…………⁉な、何で…」





慌ててがばっと上半身を起こし、現状を把握する。




えっと、確か昨日………。




「(あっそうか…。一緒のベッドで寝たんだった…)」





すー…すー…と寝息を立てているイルミの顔を覗き込む。



端正な顔立ちと、綺麗な黒髪に思わず声が漏れてしまった。





「綺麗……」




「…………男に綺麗はよくないと思うけど」




「へ、お、起きてたの…⁉……きゃっ」





突然イルミの目がぱちっと開いて言葉を発する。



それに驚いていると腕を掴まれ、再びベッドに背中を預ける事になった。




イルミはというと、私の上に馬乗りになっている。





………な、何これ。





「イ…ルミ……?」





黒いイルミの瞳が私を捉えてはなさない。



じっと見つめられている事に恥ずかしくなり視線を逸らそうとすると、頰に手を添えられ、逸らす事が出来なくなってしまった。





「…………っ」



「…ねぇ、A」



「な、何……?」



「お願いだから、その顔、他の男の前でしないで」



「へ……?」





真剣な顔で話すイルミに、私は訳が分からず首をかしげる。



そ、その顔ってどんなの…?



私今そんなに変な顔してるかな……?




頭にいっぱいハテナマークを浮かべていると、イルミはふっと笑って、額に一つキスを落とした。





「⁉」



「ん。今はとりあえずこれで我慢する。
12時までにアジトに行かないといけないんだよね。
ここからだと少し遠いから、そろそろ出発しないと間に合わなくなるよ」



「え、あ、ほんと?
分かった、すぐ用意する!」





一瞬思考がフリーズしかけたけど、時間に間に合わなくなると言われて戻ってきた。




慌てて着替えると、イルミと一緒に部屋を出る。



ちょうどそこに、シルバさんとキルアとカルトが通ったので、挨拶をした。




「シルバさん、一晩お世話になりました」



「もう行くのか」



「はい、無断で出てきてしまったので、帰ってこいと言われまして……」



「……そうか。またいつでも来い」



「ありがとうございます」





にこっと笑うと、今度はキルア達の方へ向き直った。

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明里香(プロフ) - 34話にも誤字がありました。「準備をしなくてわ」ではなく、「準備をしなくては」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 25話にも誤字がありました。「等の本人」ではなく、「当の本人」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話にも誤字がありました。「以外と」ではなく、「意外と」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「近ずくな」ではなく、「近づくな」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ10で、「中には数人人がいて」ではなく「中には数人の人がいて」だと思います。 (2018年6月1日 6時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年4月6日 22時

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