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side貴方



腕を引かれ、イルミの部屋へと入る。




イルミの部屋はモノトーンで揃えられていて、とてもイルミの雰囲気と似合っていた。





「イ、イルミ。泊めるって本気…?」



「うん」



「でも、私団長の許可がないと……」



「それは大丈夫。ちゃんと言ってきた。
だからもう遅いし、泊まって」






イルミのお願いするような視線に耐えられなくなり、思わず


「う、うん。じゃあ…おじゃまさせてもらいます」



と言ってしまった。




出会って1日も経っていない人の家に泊まるのはさすがに駄目なんじゃないかと思ったけど、そんな顔で見られたら断る事なんか出来ない。




私の返事を聞くとイルミは、少しだけ嬉しそうに笑って、ん、と言った。





「じゃあA。先風呂入っておいで」



「え、いや、後でいいよ!イルミのお家なんだし…!」




「いいの。先使って」





有無を言わさないイルミの言葉に返す言葉が無くなり、お言葉に甘えて先使わせてもらう事にする。





「着替えは母さんに用意させて、風呂場の前に置いとくから。上がってきたらそれ着て」




「あ、ありがとう…」





はいこれ、と渡されたバスタオルを持ち、イルミの部屋にあるお風呂場へと入る。




着ていたドレスを脱ぎ、下着もはずしてタオルを持つと、ゆっくりとお風呂場のドアを開けた。





「わっすごい……。
家の大きさと言い、イルミの家って凄いお金持ちなんだ…!」





大理石で出来ていると思われる浴槽に、思わず声を上げる。




もしかして、全部の部屋にこの浴槽があるのかな…。




考えるだけで物凄い額になり、恐ろしくなって考えるのをやめた。






そして体を洗い終え、しばらくの間浴槽に浸かり、少しのぼせてきた所で浴槽から出る。




脱衣所に入るとバスタオルで体をよく拭いて、キキョウさんが用意してくれた服を着ようとした時。






「………………え」






思わず手が止まった。

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明里香(プロフ) - 34話にも誤字がありました。「準備をしなくてわ」ではなく、「準備をしなくては」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 25話にも誤字がありました。「等の本人」ではなく、「当の本人」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話にも誤字がありました。「以外と」ではなく、「意外と」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「近ずくな」ではなく、「近づくな」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ10で、「中には数人人がいて」ではなく「中には数人の人がいて」だと思います。 (2018年6月1日 6時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年4月6日 22時

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