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sideイルミ




母さんの方を向くと、物凄く顔を輝かしてAを見ていた。




そして、Aと目が合うとガシッとAの手を握って、




「初めまして!わたくしイルミの母のキキョウと申します!」




と、自己紹介した。





Aは若干その迫力に押されながらも、Aです…と名乗り笑顔を見せる。




その笑顔にまた母さんは興奮してしまって、いつもより凄い高い声で話だした。






「イルミったら、こんな素敵な彼女、どうしてもっと早く紹介してくれないの⁉」




「え、あの、彼女じゃないです……!」




「ゆくゆくは彼女になるのでしょう⁉
そして結婚…!こうしてはおれませんわ!
結婚式の準備をしなくてわっ!」




「えぇ⁉あ、あの…!」




「ではごゆっくりAちゃん。
式の準備はわたくしに任せてくださいね!」






Aの話なんか全く聞かずに去って行った母さん。




Aは呆然としてしまっている。





「イ、イルミどうしよう…!
キキョウさん勘違いしちゃってるよ……!」




「母さんはああなったら止められないから」




「えぇ⁉ど、どうするの⁉」




「いいんじゃない?結婚しても」




「ふぇ⁉な、何言ってるのイルミ……!」






顔を真っ赤にさせるA。




……そんな顔されたら、もっと意地悪したくなる。






自分のS心が目覚めた俺は、Aの頬を片手で包むと、上を向かせて俺と視線を交合わせる。





「……幸せにするよ?ずっと」



「………っ!」





まっすぐAを見て言うと、更に顔を赤くして下を向こうとするA。




そうはさせまいともう片方の手であいている方の頬を包み、両手で下を向けないように固定する。





「……っ、イ…ルミ、離して……!」



「やだ」





こんな可愛いの、やすやすと手放せる訳がない。



今のAは目が○み、顔を赤くさせて、さらに上目遣いときたもんだ。





…………俺の理性を壊すには十分だった。





限界がきて、徐々に顔の距離を縮めていく。









そして、あと数cmというところで、




「イルミ?……………あ」




邪魔が入った。





「……………父さん」

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明里香(プロフ) - 34話にも誤字がありました。「準備をしなくてわ」ではなく、「準備をしなくては」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 25話にも誤字がありました。「等の本人」ではなく、「当の本人」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話にも誤字がありました。「以外と」ではなく、「意外と」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「近ずくな」ではなく、「近づくな」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ10で、「中には数人人がいて」ではなく「中には数人の人がいて」だと思います。 (2018年6月1日 6時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年4月6日 22時

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