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sideパクノダ



今は午後の5時少し前。



部屋でAとマチとドレスに着替えていた。




「はい、できた」




「ありがとう、パク!」




「どういたしまして」





私はAの髪を丁寧に結い終えると、バッグを持ち、ホールへ向かう準備をする。




「2人共、用意はできた?」



「できたよ」




「ふふっ、それじゃあ行きましょうか」






3人揃って部屋を出ると、ホールへ向かう。




すでに団長達はいるようで、ホールから微かに声が聞こえた。






「お待たせしました、団長」





団長にそう声をかけると、そこにいた男性陣が一斉にこちらを向く。



彼らの視線は一点、Aへと集中していた。



そして皆少し顔を赤らめている。





……無理もないわね。



今のAの格好は、紅いノースリーブのドレスで、体のラインがはっきりと分かるもの。
スタイルのいい彼女には、よく似合っている。


少し高めに結われた髪は、うなじを隠すことなく、綺麗な首筋を見せている。





…………惚れるなと言う方が難しいわね。






等の本人はマチと話していて視線に気づいていない。




とりあえず団長達の側までいくと、こそっと団長に耳打ちした。





「どうですか?A」




「………………悪くない」





団長は口に手を当て、ふいっと顔をそらす。



そんな団長を見て私は笑みをこぼした。






「…よし、揃ったな。そろそろ出発するぞ」





若干まだ顔を赤らめながらも、団長は皆に声をかける。




アジトの前には盗んできた車が二台置いてあって、一台がシャル、もう一台は団長が運転して行くこととなった。





パーティー会場まではここから1時間。



普段はあまり話さない車内も、今日はAがいるからか、皆他愛もない話をして楽しんでいた。




………彼女が蜘蛛に来てくれて良かった。




心の中でそう思い、再び彼女との会話を楽しんだ。

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明里香(プロフ) - 34話にも誤字がありました。「準備をしなくてわ」ではなく、「準備をしなくては」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 25話にも誤字がありました。「等の本人」ではなく、「当の本人」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話にも誤字がありました。「以外と」ではなく、「意外と」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「近ずくな」ではなく、「近づくな」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ10で、「中には数人人がいて」ではなく「中には数人の人がいて」だと思います。 (2018年6月1日 6時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年4月6日 22時

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