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side貴方
服を着替えて急いでホールへ行くとそこには団長を始め、パク、マチ、シャル、フェイタンが一か所に集まっていた。
「おはよう、よく眠れた?」
「おはよ、A」
「おはよー、遅れてごめんね。
文句なら団長に」
パクとマチに挨拶をすると、軽く団長を睨む。
団長は知らん顔をして、シャルとフェイタンに話しかけていた。
「よし、これで揃ったな。
今日の仕事はこのメンバーで行く」
団長はシャル達と話し終えると本題を切り出した。
「内容は、あるビルで開かれるパーティーに行き、そのビルの最上階にある宝石を奪うこと。
パーティーの招待客として行くから、正装して午後の5時に再びここに集合しろ」
了解、と皆は返事した。
だけど私には問題が一つ。
「団長?私、正装の服なんてもってないけど…」
そう、服がないのだ。
皆、正装しろって言われて普通に頷いてたけど、あいにく私はパーティーなんてものに縁はなく、そんな服を持ち合わせていない。
すると団長は安心しろとでも言いたげにふっと笑って、
「お前の服は昨日、パクが買いに行った。
それを着てこい」
と言った。
ばっとパクの方を見ると、パクはにっこりと笑ってくれた。
「パク、ごめんね。ありがとう」
「ふふ、可愛いの選んだから。Aにきっと似合うわよ」
後で部屋に来てね、と言うパク。
優しすぎる。
「それじゃあ、各自時間まで待機。
話は以上だ」
団長の言葉を聞くと、皆はそれぞれの部屋へと帰っていく。
私も帰ろうとすると、団長に呼び止められた。
「A」
「ん?どうしたの団長」
「お前はもう少しここにいろ」
「へ?何で…?」
「何でもだ」
有無を言わせない団長の言葉に、しぶしぶ残ることにした私。
団長の隣に腰を下ろそうとした時、
ぐいっ
手を物凄い勢いで引っ張られ、私は団長の腕の中へ。
私を前に向かせると、団長は後ろから手を回し、ぎゅっと抱きしめてきた。
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明里香(プロフ) - 34話にも誤字がありました。「準備をしなくてわ」ではなく、「準備をしなくては」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 25話にも誤字がありました。「等の本人」ではなく、「当の本人」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話にも誤字がありました。「以外と」ではなく、「意外と」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「近ずくな」ではなく、「近づくな」です。 (2020年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ10で、「中には数人人がいて」ではなく「中には数人の人がいて」だと思います。 (2018年6月1日 6時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年4月6日 22時