世界を歩く【HUNTER×HUNTER】

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side貴方



ピピピピ…となる目覚ましの音に目がさめる。



思いっきり伸びをして体を起こすと、あらびっくり。



「おはよう、A」



団長がいた。



おかしいな。
昨日のヒソカの時といい、ちゃんと鍵かけていたはずなのに。




「おはよ…。団長、何でいるの？」



「起こしにきたんだ」



「え、私自分で起きたけど。しかも団長起こす気無かったよね」



「まあ小さい事気にするな」




気にするよ。

だって団長、ソファーで新聞読んでいるんだよ？



起こす気さらさらなかったでしょ。




「で？本当は何の用？」



ベッドから降りると団長の近くまで行き、じっと目を見て言う。



「流石だな。起こしに来ただけじゃないと分かっていたか」



「勘」



「ふっ…そうか。
で、用事のこと何だが…早速今日の夜からお前にも仕事を手伝ってもらう事にした。」




内容は後で言うから、着替えてホールへ来いと言う団長。


急すぎませんか。



昨日から言われていたら多少心構えも出来たのに。



じと目で団長を見ると、まあそんなに怒るなと言って頭をぽんぽんとされる。




「用事はそんな所だ。じゃあ俺は先にホールへ行ってる」



「………わかった」



「あー…そうだ。言い忘れてた」




ドアまで行ったところで団長はくるりと振り返る。


今度は何を言うのかと少し身構えてたら、




「Aの寝顔、悪くなかった」



と言ってにやりと笑い、部屋から出て行った。




その後私の顔が真っ赤になったのは言うまでもない。

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