4.呪術高専 ページ5
それからの出来事は、本当に訳が分からなかった。
強面の男性が縫いぐるみを作っているかと思ったら、可愛いクマ達が動き出したり。
状況が理解出来ていない私を置いて、強面さんと最強さんが“転入”、“引っ越し”等と話を進めたり。
「…そういうことで、Aにはここに通ってもらうよ」
『え…私、何にも言ってな…』
「うん、何も聞いてない。でも、何も言わないのは肯定って意味だよね？」
『いや、違いますけど…？』
何も言わないのは、話を理解出来ていないからだ。
『あの…ここは学校ってことですか』
「そ。あ、自己紹介してなかったね。僕、五条 悟。この人は学長の夜蛾センセイ」
紹介されて、学長を見る。
この人の思念も、着いてすぐに聞こえなくなった。
五条さんが何か言ったのかな。
とにかく、頭に何も響いて来ないのは快適だった。
「とりあえず会ってみる？1年生達に」
『え…』
「まだみんな起きてるでしょ。あ、時間大丈夫？家帰んなくて」
『それは…大丈夫ですけど』
最近、家には私以外誰もいない。
帰る時間を心配してくれるような人もいないので、構わないが。
「じゃ、行こうか」
もう私は何も言わずに、彼に着いて行った。
『あの…私、ここに転入するんですか』
「そ。大丈夫、ご家庭にはちゃんと説明するから」
『それは別にいいんですけど…何で、こんなとこに…？ここって、何の学校なんですか』
「呪術の学校。詳しいことは、入ってから分かるよ」
この人は本当に、大切なことを中々説明してくれない。
『…拒否権はないんですか』
「んー、ないこともないけど。でもここに入れば良いこともあるよ。その力、役立てたりね」
これが、役に立つ？
よく分からなかったが、五条さんの言葉を聞いて私はハッとした。
『今から、人に会うんですよね』
「うん。この高専の1年生4人ね」
『言わないでください、私が人の心読めること。学長に言いましたよね』
「言っちゃったけど。なんで？」
『…気持ち悪がられたくないから』
五条さんは「ふーん」と呟く。
「別にそんなことないと思うけど。まぁ、Aが嫌なら黙っておくよ」
『…ありがとうございます』
少し安心して歩いていると、寮のような建物に着いた。
なんだか薄っすらと、複数の心の声が聞こえて来る。
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saki - 告白の仕方がこう…どっちも呪いって言うのが良すぎる！硝子さん出てくるのも好き… (11月4日 0時) (
レス) @page43 id: 15ea9621b8 (このIDを非表示/違反報告)
佳日 - 初めまして！緋波さんの描く狗巻先輩とヒロインがすごく可愛らしくて一気に最新話まで読んでしまいました！ずっときゅんきゅんしています！素敵な作品をありがとうございます！ (2021年4月11日 12時) (レス) id: d082233f53 (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 狗巻先輩かっこいい〜〜〜！あの整った顔立ち、さらっさらの髪の毛！素敵な声〜〜〜!!凄く好きです！好きすぎて丸一日狗巻先輩のことを考えています！！大大大大ファンです！続きを楽しみに待ってます！ (2021年3月19日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
緋波(プロフ) - #すずめさん» ありがとうございます~!*これからも頑張ります* (2021年3月6日 19時) (レス) id: c96b915781 (このIDを非表示/違反報告)
#すずめ(プロフ) - 狗巻先輩可愛い!これからも更新頑張って下さい!! (2021年3月6日 8時) (レス) id: d788bf59a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋波 | 作成日時：2021年2月21日 0時
