〜ファンサでも推しでもない〜 ページ21
善「そういえば敬語外していいよ?」
『え、でも敬うべき推し様なので…』
善「推し様からのお願いだよ?」
『うう…わかりま…わかった…!』
善「えへへ、やった〜!」
喜んでる推し様可愛いっ!
『あれ…今何時…?』
善「えっとね、3時半くらいかな?」
背中がひんやりとした
『え!!!バイト!!』
つか寝すぎ!!
善「あ、兄ちゃんに休みにしといてって伝えたよ」
『え、流石に悪すぎる…熱下がったんだし今からでも』
善「兄ちゃんが絶対来るなって言ってたよ?病み上がりは良くないし…兄ちゃんに甘えな!」
『獪岳…』
優男だ。
善「そう言えばさっきAちゃんのこと好きって言ったけど…一人の女の子として好きだから!ファンとしてじゃなくて普通の女の子として…!
だからさ、Aちゃんも俺のこと…一人の男として好きになって欲しい。」
『………え』
推しが私のこと好き?え?エ?ゑ?
しかも好きになって欲しいって…
コレハユメデスカ?ワタシシニマスカ?
善「Aちゃん…?」
はっ、
我に返る。私は誰かを好きになったらやばい人。
善逸くんをきっと苦しめる人間。
独占欲おばけだから。
『でも私、善逸くんを好きになったら…善逸くんを苦しめちゃう気がする。独占欲おばけだし、ちょっとしたことですぐに…とにかく私の愛は狂ってる。』
善「…苦しめるわけないよ。むしろ俺だって独占欲とか…あるよ?誰にでもあると思うし。Aちゃんのことが心から好きな人…俺はどんな愛でも受け止めるよ。」
善逸くんの言葉に私は驚いた。それと共に涙が出てきた。
善「Aちゃんが答えを出せるまで俺はいつまでも待つよ。…きっと、他の誰かからも答えを求められてると思うから(笑)」
『え、あ…』
無一郎。2人からもこんなこと言われるなんて。
善「Aちゃんのペースでいいんだ。気持ちに整理がついたら聞かせてくれると嬉しいな…じゃあ、そろそろ行こうかな。Aちゃんは病み上がりだし…
またね。ばいばい!」
『ばいばい…!』
パタン
『好き……好き…好き…?』
自分の推しが自分に好きって言ってくれる。
こんなファンサある?
いや、ファンサじゃない。推しでもない。
私のことを好きって言ってくれた善逸くんは"一人の男の子"。
私は"一人の女の子"としてその答えを出さなきゃいけない。
……考えれば考えるほど分からない。
でも、自分のペースでいいんだ。
焦らずゆっくり
自分に正直に。
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霞 - 私は、むいむいと善逸が大好きです‼この作品をみて、運命だ‼と思いました。もっと言いたいですが、ここまでにします、素敵な話をありがとう。 (2021年10月19日 16時) (レス) id: 7cb471ab3d (このIDを非表示/違反報告)
霞 - むいむいの話のパスワードが分かりません‼教えて下さい‼ (2021年10月19日 10時) (レス) @page31 id: 7cb471ab3d (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - そこら辺のモブさん» あれですよね、超人気アイドルの…ってやつこれ出しちゃ駄目なやち?駄目だったら消してください作者さん! (2020年5月1日 5時) (レス) id: 0ca064455f (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺のモブ - あの…この作品とほとんど同じ内容の作品があるんですけど、この作品パクられてませんか? (2020年4月30日 19時) (レス) id: bf2a89f3bd (このIDを非表示/違反報告)
狼雨 - うへへへ、うひひひひひひ、くわぁあああああ !!キャキャってずっと言いってました。 いやまじこの状態。面白かったです! (2020年4月27日 18時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しおみず | 作成日時:2020年3月26日 19時