34 Y ページ34
友1「お前 新婚初夜どうしたんだよ？」
「えっ……どうしたって何？」
友1「お前 初夜を……どこに行ったんだ？」
「どこって……何言ってるんだよ。」
友2「俺らさ 初夜の翌朝にお前をからかってやろうと思って 部屋に行ったんだ。」
「えっ！ 何で来るんだよ！」
友3「嫁がでてきて お前が寝てるって言うから…」
友2「やらしいなぁ〜。昨日は早めに帰したって言ったら……朝方帰ってきたって言うから。」
「………………」
友3「俺らだって初夜くらいわかってる。って言ったら……でも 朝方に帰ってきたからって……俺ら青ざめたぞ！」
「何やってくれたんだよ……」
友1「だから 慌てて 俺ら酔ってたから時間の感覚がわかんなくって……朝まで飲んでました。って言ったよ。」
俺は天を仰ぐしかなかった。
Aは俺が女性といたって確信してたんだ。
だから スキンシップを嫌がったんだ。
俺の落ち込んだ姿を見て 悪友達は何かを感じたらしく
友「ごめん。」
を繰り返す。
あー
Aに どうやって謝ろう。
あの初夜の日から今日までの俺の態度は悪かった。
Aに会いたいけど……
会ってどう話すんだ。
って頭をよぎるし……
俺なんか わからなければいいって黙ってたから。
とりあえずAと連絡を取らないと。
メッセージを送ったのに返信もない。
次の日 仕事が終わってから Aのマンションに行った。
鍵はもらったけど…使ったことはない。
玄関を開けると 男の靴がある。
男がいるのか？
リビングに行くと男はジェームズだった。
「ジェームズ？ こんな時間にどうしたの？ Aはいる？」
J「あっ ユノさん。知らないんですか？」
「何を？」
J「A 仕事中に倒れて3日くらい入院してたんだけど。」
「倒れたって？ 入院って？」
J「熱があったのを薬でごまかしながら お祖父さんでしたよね？入院してたの？ 仕事とお祖父さんの世話をしてたみたいで……倒れちゃったみたい。」
「何で連絡しなかったんだろ？」
J「ユノさん……芸能人だからじゃないですか？ 迷惑かけたくないって。」
「芸能人って……夫婦なのに……」
J「新婚旅行から帰ってきて 少ししてから 結婚って難しいねって言ってました。何かあったんですか？」
「いや……別に……」
J「結婚したって 別々に暮らしてるし……僕の親も心配してます。今日は食事を持ってきたんです。」
「別々に暮らしてるのには事情があるけど……ちゃんとする予定だから。」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年5月3日 15時
