28 ミノ ページ28
大して内容も知らず日本に来たけど……
まさか ヌナの実家に行くなんて……
ヌナの両親とは初対面なのに……
ギュッヒョン！
何考えてるんですか！
しかし 来てしまったものは仕方がない。
もう 口達者なギュッヒョンに任せるしかない。
ヌナのママは優しかった。
美人だし……
初対面の僕達に気さくにしてくれて……
でも ママが「あの子 結婚できるのかしら？」って
ギュッヒョンが
「大丈夫です！ 僕がいますから」って……
そうしたらママが
「えっ……そうなの？……貴方みたいなイケメンが…………嬉しいわ。子どもが楽しみだわ。目がくりっくりっ。きっとかわいいわ。」って……
えーー いきなり……
僕もギュッヒョンでさえ 驚いたよ。
なのに…ママがまた
「そうよ！ 孫はかわいいがいいに決まってるでしょ！ ミノ君でもいいけど…弟だから。…………あっ！ チャンミンさんでもいいわ！」
なんて言いだすもんだから……
チャミヒョンの名前まで出てきたから ギュッヒョンは焦って
「ゲホッ……チャンミン？…………お義母さん 僕にしときましょう！」
むせながら言ってた。
この会話 チャミヒョンやユノヒョンに言えるか？
いえないだろ？
チャミヒョンはギュッヒョンがヌナの好印象を獲得したことくらいで落ち込んでたし……
ギュッヒョンとヌナの子どもの話なんかしたら 病気になっちゃうよ！
ユノヒョンは方言炸裂して ギュッヒョンは背骨へし折られてしまうよ！
僕さえ黙っていれば……
ここだけの会話にしとくんだ！
僕は新たな使命感に燃えた。
ママが夕食を作る間 アルバムを見たんだ。
ヌナは小さな時から美人だ。
なんか感心しちゃった。
ヌナのアボジってどんな人なんだろう？
写真でみるかぎり かなりのイケメンだ。
あっ！
ヌナのアボジが帰ってきた。
僕もギュッヒョンも 何故か正座して緊張した。
ヌナのアボジは
「やぁー いらっしゃい」って
以外にフレンドリーだった。
でも ギュッヒョンはかなり緊張して 自己紹介を始めた。
まるで 付き合いを許してもらうかのような挨拶……
アボジはフレンドリーだったようなのに 目が一瞬鋭くなったんだ……
僕は口を挟めず 2人を見ていた。
僕は日本語が堪能じゃないから 難しい言葉は分からず………
でも アボジが笑ったから安心した。
ホッとしたけれど 僕も挨拶しなければ！
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作者名：ここ
| 作成日時：2017年6月29日 2時
